到津の森公園

林間学園の歴史

到津の豊かな森を子どもたちの健康と情操教育に役立てようと、昭和12年(1937年)にはじまった「林間学園」。戦争と閉園による一時中止を乗り越え、今に続く歴史ある学園です。
森と動物園を背景に、独特の児童文化の精神によって子どもたちを育ててきた林間学園は、他の動物園に例をみない素晴らしい「自然教育活動」として、各方面から大きな関心がよせられています。
約7万人にものぼる卒園生の中には親子3代にわたって参加している人も珍しくなく、時代を超えて変わらぬ魅力を持ち続けています。

●歴代の学園長

●林間学園のはじまり(1937年/昭和12年)

口演童話の創始者である日本のアンデルセン久留島武彦氏から、「子どもたちの健康と夢を活かすためには、自然の中で生きた教育ができる林間学園を開いてはどうか」という提案を受けた到津遊園が、昭和12年に、童話、音楽、児童心理学、絵画、舞踊、体育などの北九州内外で活躍する講師の協力を得て「夏期芸術教育林間学園」として開催されたことがはじまりです。

●戦中・戦後の林間学園(昭和18年〜昭和21年)

昭和18年、猛獣処分により、動物が1匹もいなくなった到津遊園は、福岡警察警備隊に摂取され、林間学園は2年間の中止を余儀なくされました。
太平洋戦争敗戦の翌年、敗戦の混乱期こそ、児童に救いの手をのばすべきとの思いを胸に、昭和21年8月14日、到津遊園を再開するとともに、8月16日~20日まで第9回の林間学園が再開されました。

●林間学園から生まれた多彩な自然教育プログラム

◎「児童文化の精神を活かした」感性を育むプログラム

林間学園では、自然を愛する感性を育む多彩なプログラムが行なわれました。
その中でも、毎年行われているスケッチ大会は、今でも大切に受け継がれています。
他にも、動物の詩をつくる、口演童話を聞く、紙芝居、腹話術などの「児童文化の精神」が活かされたプログラムは、子ども達に大人気です。

◎「動物園は学習センターの視点」での動物学習プログラム

林間学園のもうひとつの柱である、動物学習プログラムでは、「動物園は学習センター」という視点で、子どもたちに動物とふれあうための掟を学ばせるなどのプログラムを行なってきました。 現在でも、プログラムづくりなどに継承されています。

●ボランティア「森の仲間たち」も一緒に

2002年到津の森公園がオープンしてから、到津の森公園林間学園として新しくスタートをきりました。
市民ボランティア「森の仲間たち」もお手伝いとして参加しています。

林間学園