獣医さんのお仕事
タイトルは違いますが前回の話の続きです。
さて、鳥インフルエンザ対策としてのバードケージの水鳥たちの移動。11月12日はオシドリたちです。
オシドリたちはカルガモたちと比べ飛ぶのがとっても得意です。なので、捕獲も大変…と、なんとこの日は人数が足りず私も捕獲部隊に入ることになりました
私なりに頑張って動いてはいるものの、ベテラン飼育員から見るとどんくさいのでしょう…開始早々に”捕獲されたオシドリを入れる段ボールの蓋を閉じ、ビニールテープを貼る係”に任命されました。
鳥たちは移動の際に、ケガをしないよう一羽一羽段ボールに入ってもらいます。段ボールは大きすぎても小さすぎても危ないので、その鳥の種類に合わせて適度なサイズを選択。
さてさて、羽数が多くて次々と捕獲されている間は、蓋&テープ係の仕事もそれなりに忙しいのですが、残りの羽数が減れば捕獲に時間がかかるわけで、私も待機しているわけにもいかず、再び網を持ってがんばって動いてみる…
バードケージの端から端を何度も往復。茂みに潜んでいる個体を踏まないように慎重にかがんで草をかき分け探し、見つけたと思ったら逃げられ、また追いかけ…
だんだんと疲れがでてくる捕獲部隊。何を隠そう、私たち4人、平均年齢がよんじゅう〇歳。…若くない。
そして、注意をしながら走り続けることへの疲れからなのか、毎年狭い所への移動が申し訳ないなという思いからの歯がゆさからなのか、妙なテンションに。
「もうこれは別の考え方をしなければ!
これって平均年齢、よんじゅう〇歳 4人
VS
オシドリ:26 羽
の戦いだよね。誰が最後まで勝ち残るのか知りたい!えっ去年の捕獲順も記録がある?!じゃあ、順位表つくれるじゃん!」
捕獲している時は、個体識別はせず健康診断時に確認します。そのため、
「絶対に今年生まれの雛たちが上位に食い込むよね」
「雛のなかでの順位も気になる!」
などと、違う目標を立てて(現実逃避ともとれる)、老いた身体に鞭をふるい、残り数羽となったオシドリたちを追う4人。
ついに残り3羽!
第3位!!ぱんぱかぱんっ!
今年生まれのドーナツ♂
第2位!!ぱんぱかぱんっ!
おおっとまさかのベテランオシドリのアオ♀がここで食い込むか!
そして残り1羽!茂みに追い込んでそっと手が届くところまで追い詰めた!
という時にまさかの…?!
つたない言葉よりも動画でどうぞ!
間一髪!すばらしいチームワークですね!!(…お気づきだと思いますが、私はカメラを回していただけです・苦笑)
1位の方は、段ボールでなく特別待遇のケージに入って移動して頂きましょう。
そして最後まで逃げ切っていた第1位!!!ぱんぱかぱんっ!
今年生まれのレモン♂でした!!
このあと、バックヤードで一羽一羽、健康診断をして
たまに、羽が乱れていたり…
していましたが、大きなケガもなく無事に移動を完了しました!
バードケージにはトキ、フラミンゴ、サギがいます。せっかく来園して頂いても近くでご覧いただけず、またご覧いただけない鳥たちが多く大変申し訳ありませんがどうかご理解頂けますと幸いです。
今よりも防疫レベルが上がってしまった場合は、バードケージに残っている鳥たちもバックヤードに移動します。これ以上、上がらないことを祈りつつ、衛生管理・防疫管理にも十分に気を付けていきます。
皆さまもご来園の際は、消毒マットにてしっかり靴底の消毒をして頂けますと助かります。ご協力をどうかよろしくお願いいたします。
PS:去年との順位比較など作れましたらブログに書きたいと思います♪(私が気になるだけで、皆さまご興味ないか…?それよりも鳥たちメインの写真の方がいいか…)
その前に…↓これをなんとか整理します(T^T)
二井