獣医さんのお仕事
10月22日にライオン リアンの健康診断を行いました。
直接触ることのできないライオンは麻酔で眠らせている間に行います。今まで、麻酔をかける際は麻酔銃を使用していました。しかし、言葉がわからない動物たちにとって、いきなり銃を向けられ打たれることは恐怖を感じたり、担当者との信頼関係が崩れたりすることにつながります。そのため、リアンも2年前からトレーニング下で麻酔薬を投薬できるよう練習してきました。
実は、去年11月の健康診断前にもトレーニングを強化し、ダミーの針で刺すところまではできていたのですが、いざ本番!!となると、そわそわし始めるリアン。。(ここからは少し去年のお話です)
怖がらないようにリアンから見えない位置に運び込んだ機材のにおいのせいなのか、はたまた私たちの緊張感が伝わってしまったのか・・周囲を気にして落ち着かず、いつものトレーニングの時のように座ることができませんでした。
落ち着かないかと粘りましたが、残念ながら麻酔銃での投薬となってしまいました↓
麻酔がかかり寝る去年のリアン↓
今回(今年)は前回の反省点を踏まえて担当者とよくよく相談。夏場は暑さのせいか、肉への食いつき方が悪く、リアンの集中力が続かずトレーニングにかなり苦戦しました。
少し神経質なリアン、集中力が切れると「えっどこ見てるの?」と思うくらいあらぬ方向を見上げてかたまります↓(私はいつも「あっ宇宙と交信し始めた」と言ってしまいます)
大好きな鶏肉を見せて気を引いたりと試行錯誤。↓9月30日の様子。
健康診断日は10月22日と決めていたので、あと少し(焦)
ベテラン飼育員に何度もトレーニングを見てもらい、指導してもらいながらトレーニング強化。
10月に入ると、急に食欲があがり肉への反応も良くなり始め、昨年と同様にダミー針での刺激では反応しなくなりました!
そして、10月8日、本番と同様の針に麻酔薬の代わりの生理食塩水を入れてトレーニングをしてみることに。
担当者も私もドキドキ。なにせ、本番までに日数があまりなく、ここでリアンが「嫌だ!」と思ってしまい、近づかなくなってしまうかもしれません。
結果は…
長くなりそうなので次回に。
(…タイトルが健康診断なのに、次回も健康診断まで書けないかも…)
二井