獣医さんのお仕事
獣医だより-78-傷の確認
獣医だより 2024年10月 8日
今日はちょっとした診察の様子をお伝えします。
ワオキツネザルは、とても鋭い犬歯を持っています。そのため、ちょっとケンカしてしまい噛みあってしまうと、すぱっと切れてしまうのです。
9月末にソラが右前肢の指をケガしてしまいました。抗生剤を飲ませてもらい様子を診ていたのですが、そろそろお薬を止めてもいいかなぁというのを確認しにマダガスカル舎へ。
道中、手土産として園内のグァバの実を収穫。
さてさて、
他の個体にもあげつつ、ソラにどうぞ…としながら
ソラの右前肢に集中!
「うん、使えてはいるみたい」
しかし、ちょっと遠くてしっかり診えない。もう一個あげると見せかけて右前肢をつかんでみたら
ソラ「えっ…何するの…」
と嫌がられました。そうですよね(苦笑)そして一瞬しか掴めないためしっかりは診えない。でも熱感がないとわかり安心。
作戦を変更して、木をつかんでいるソラに近づくことに。
思った以上に近づいても平気だったので、じっくり診れました。
まだ少し傷が残っているけれど
このくらいならお薬なしでも治りそう!一安心です。
傷の写真をカルテに移動して診察完了です。
今回は傷の最終確認だったので、一人で診察しに行きましたが、傷への処置が必要な場合やもっとしっかり触診する必要がある場合は、動物も人もケガをしないように担当者に保定してもらい行っています。
二井