獣医さんのお仕事
獣医だより-75-ライオン ライ ありがとう
獣医だより 2024年9月16日
まだまだ残暑が厳しいですが、青空と木陰に入ると気持ち良い風を感じる季節になってきました。
ライが永眠してから早いもので、1ヶ月半が経とうとしています。大学で調べて頂いていたライの病理検査結果が先日届きました。
リンパ球性白血病
簡単に言うと血液の癌です。生前の投薬によりお腹の中の圧迫もなくなっていましたが、組織学的に心臓、肺、肝臓、脾臓、リンパ節および各臓器に腫瘍細胞が認められたようです。
生前に確定診断まではできませんでしたが、仮診断として絞り込んでいた疾患の一つでもあったため、確定診断が生前にできていたとしても同じ治療、つまり今できる限りのことはやれたのではないかな…と改めて振り返っています。
ライ永眠のお知らせのあと、たくさんの献花やお手紙、メッセージを頂きました。本当にありがとうございました。
現在、休園日にはライの寝室とリアンの寝室を開けたままにして、コの字で使えるように開放することもあります。↓ライの部屋で過ごすリアン。
リアンがどう感じているのかはわかりませんが、食欲も動きも変わらず過ごしてくれています。
残りのスペースをライの思い出の写真で飾りたいと思います。また、9月23日に慰霊祭を行います。ライをはじめ、この1年間に亡くなった動物たちの冥福を祈り献花します。来園の際はぜひご参加ください。
二井