到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

獣医だより-50‐プレーリードッグの... 

この写真を見て、何か気が付きますか?

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獣医としていつも心掛けていることのひとつが「観察」です。

病気やケガなど、動物の状態は飼育員が毎日しっかりと「観察」し、少しでも異変があればすぐに獣医に連絡してくれます。正直なところ、観察力は獣医よりも飼育員の方が優れているといつも思い、そんな飼育員を尊敬していますが、獣医目線での「観察」も大切です。

そのため、園内をあちこち移動する際は、いつも動物たちの様子を自分の目でも「観察」しながら歩くように心掛けています。例えば、冒頭の写真、何気なく通ると

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「今日も、プレーリードッグたちが仲良く団子になって日向ぼっこしているな」で終わってしまいます。しかし、ここで近づいてじっくりと「観察」してみると…

 

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真ん中のプレーリードッグ…顔面をガラスにべったり付けているため、”歯”が見えているのです!!

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な~んだ、”歯”か、と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、プレーリードッグの”歯"は通常見えません。食べている時もめったに見えないです。

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これは↑ご飯を持って食べようとまさに口を開けている瞬間ですが、”歯”は見えません。

プレーリードッグやモルモットなどげっ歯類は切歯が一生伸び続けます。硬いものをかじることで切歯が削れ、適切な長さを維持できます。しかし、高齢になってくると上手く削れず伸びすぎてしまうこともあるため、健康管理として時には切歯を切る処置が必要になることもあります。そのため、”歯”の観察はとても大切なのです!

ちなみに、このプレーリードッグたちを上からだけ見てしまうと

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”歯”には気が付けないかもしれないです。ぜひ、皆さんも色々な角度からじっくり動物を「観察」してみてくださいね。

 

二井

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