獣医さんのお仕事
前回は鳥インフルエンザとは?というお話でした。
大変遅くなってしまいましたが今回は、鳥インフルエンザを防ぐために当園で行っている対策に関してお伝えしたいと思います。
ウイルスは見えないもの。どこにいるかわからないので、園内や獣舎にウイルスを持ち込ませないことが何より大切です。そのために、以下のことを行っています。
①姿見の池の水を抜く
姿見の池には野鳥たちが多く飛来します。水をためていると野生の水鳥たちも園内に入ってきてしまいます。万が一、ウイルスを持った水鳥が飛来してしまわないよう、水を抜いています。
②靴底消毒
知らないうちに私たちの靴底にウイルスがくっついてしまい、持ち運んでしまうことがあります。私たちスタッフは園内に入る際には消毒マットで、各獣舎の出入りの際には消毒槽で靴底を消毒しています。
来園ゲートにも消毒マットがあります。皆さんもしっかり消毒マットを踏んでから園内に入ってくださいね。
③車両消毒
園には車も出入りします。車のタイヤにウイルスがくっついてしまっているといけないので、園内に出入りする際は消石灰の上を通ることでタイヤも消毒しています。
④防鳥ネットと屋根
野鳥が入りこまないよう鳥舎をネットで覆い、餌に野鳥の排せつ物が入らないよう屋根を付けています。
⑤獣舎周りの消石灰散布
野ネズミなどがウイルスを運び込まないよう、鳥の獣舎周りには消石灰を散布しています。
⑥隔離
残念ながら野鳥の侵入防止ができないバードゲージやカンムリヅル舎の鳥たちは、バックヤードに避難させています。また、屋根を付けられないこもれびの森の鳥たちも避難させています。
去年の11月から感染対策を強化した状態にしています。来園して頂いてもご覧になれない鳥たちがいる状態で、申し訳ありません。これも鳥たちを守るため、どうかご理解いただけますと幸いです。
3月、実習にきてくれた獣医の卵が鳥インフルエンザについての素敵な看板を作ってくれました!!バードケージに掲示しておりますので、ぜひご覧ください!
二井