獣医さんのお仕事
先月、プレーリードッグ ナッシーの病気のお話をしました。(前回のお話はこちらから)
今日は、その後のナッシーの様子をお伝えします。
今までの高齢個体と比べると、比較的ふくよかで毛つやもいい方だったナッシーですが、動く量も減ったため、背中の筋肉も落ち、徐々に年齢を感じるような体格になってきました。相変わらずの食欲のムラはあります。昨日食べた物でも、今日は一切食べない…などは日常茶飯事。担当者が毎日、園内の青草を採って与えたり、「これなら食べるかな?」と様々な物をあげてみたりの日々です。
新鮮なヨモギを食べるナッシー↓
すぐに仲間たちも集まってきて一緒に↓
肝嚢胞は腫大化してくるため、10月、11月ともに月1回のペースで水を抜いています。しかし、8月のように水を抜いた後、劇的に食欲が回復するということも見られなくなっています。また硬いものを食べる量が減っているせいで、歯が不整に伸びていてしまっていました。そのため、前回の処置の際に少し歯のトリミングも行いました。(プレーリードッグなどげっ歯類は歯が生涯伸び続けます)
外ではちゃんと日光が当たるところで日向ぼっこしています↓
太陽光が強すぎて神々しいナッシー↓
11月23日、担当者の代わりにプレーリーたちのお世話をする日でした。寒い時期はとっても起きるのが遅いプレーリーたち。10時過ぎまで待って、ナッシーを起こしに行きます。寝ぼけたお顔のおふたり…
に用事があるのではなく、その下で寝ているナッシーに用事があります(左上がナッシー)。
毎日日課の体重を計り、ナッシー特別メニュー朝ごはんの時間です。この日は、普段あげていないレタスを持ってきてみました。
ややまだ眠いのか目は閉じたままですが、食べてくれました!動画(Facebook、Twitter、instagram)でもどうぞ。
こんな姿が毎日ではないので、ナッシーの食欲に一喜一憂する日々です。
食べれば治る病気であれば、無理にでも食べさせるところですが、残念ながらナッシーの病気は治るものではありません。嫌がるのを無理やり食べさせストレスをかけるより、その日に自ら食べることができるものを毎日探し、ストレスを少なくのんびりと仲間たちと過ごして欲しいと願っています。
二井