獣医さんのお仕事
獣医だより-28- 鳥インフルエンザ
獣医だより 2021年11月20日
獣医にとってハラハラする季節がきました。
冬が近づくにつれ…北から渡り鳥たちが越冬するために日本へ来ます。
その鳥たちと共に来てしまうのが…
鳥インフルエンザウイルスです。
ニュースでご存知の方もいらっしゃると思いますが、今年も既に国内での感染も確認されています。ウイルスの詳しいお話は去年のブログをご覧ください。
当園でも現在、鳥インフルエンザ感染防止対策を強化しています。
紅葉がきれいな時期、池に映る紅葉もきれいな時期なのですが、姿見の池の水を11月18日に抜きました↓。
池に水があると渡り鳥たち(カモなど)が来てしまうため、これも対策のひとつです。
残念ながら当園ではスズメなど小さな野鳥の侵入が防げない獣舎があります。福岡県内で感染が発生した場合には、それらの獣舎(カンムリヅル舎、バードケージ)の鳥たちは、感染防御のためにバックヤード(ご覧いただけない場所)に移動させます。野鳥の排泄物落下を防ぐことができないこもれびの径の鳥たちもバックヤードへ移動させます。
どうか発生しませんようにと願いつつも、いつ発生するかわからないため、いつでも移動できるようにバックヤードも準備万全に↓。
急遽、鳥たちを移動させる日が来るかもしれませんが、園内の鳥たちを守るためですので、ご理解下さい。
また、知らず知らずのうちに、ウイルスの付着した排泄物を踏んでしまい、人が運び屋となってしまうことがあります。
どうか、園内の鳥たちを守るため、皆さまも来園時とバードケージの靴裏消毒(緑のマットを踏むことで靴裏が消毒されます)にご協力をお願いいたします。
園内入口↓
バードケージ入口↓
二井