獣医さんのお仕事
プレーリードッグのプクが9月10日天国へ旅立ちました。
10歳5ヵ月でした。
プクは2011年3月27日に当園で生まれ、2016年3月3日には母となりました。昨年には孫が生まれ、祖母に。
このブログでも何度かお伝えしたように、昨年に大きな手術も乗り越え、晩年を過ごしていました。換毛がうまくいかないなどの問題はありましたが、元気に外でごはんを食べる姿も見られていました。(↓外で煮にんじんを食べているプク)
(↓若い個体に食べられてしまうので、朝晩はナッシーと一緒にゆっくりご飯を食べられる時間をつくっていました。手前がプク)
しかし先月から食欲が落ち始め、肝疾患が見つかりました。発見時にすでに硬く変形し始めていた肝臓。日に日に食欲がなくなっていくので、少しでも食べられるものをと、スタッフ一丸となり、毎日プクの口元に様々なものを運びました。
特に、まだ暑い日が続く中、外には出たいと自らトンネルを歩いて外へ行くため、熱中症にならないようにと栄養価の高いパウダーを電解質補充水に溶かしてこまめに与えていました。もちろん、こちらの気持ちは理解してくれないので、プクは「いやだ!いらない!」と両手で私たちの手を払いのけます。プクを疲れさせないよう、少量ずつ無理しない程度で。「今日はマンゴーを食べた!」「今日は食べない・・。」「この草を3口食べた!」とスタッフも一喜一憂。(↓久々に自分で食べたスイカ)
8月末からは2日続けて同じものを食べることはありませんでしたが、最後まであきらめずにプクが食べられるものを探し続ける毎日でした。
9月9日に体調が急変するまでは、自らの足で外と寝室を出入することができていました。最後まで、他の9頭と一緒に慣れた環境で過ごすことができたことは良かったなと思っています。(↓2020年10月12日の夕ごはん風景。少し小さく上に乗っかっているのが孫たち。プクは…左から4番目の下??申し訳ありません、こうなると区別がつきません)
プク、今まで本当にありがとう。天国ではもりもりおいしいものをいっぱい食べてね。そして、子供たちや孫たちを見守っていてね。
二井