獣医さんのお仕事
前回のお話はこちらから。
肢を痛め、療養中に食欲が落ちてしまったオカメ。
オカメ用に寝室増設計画を進めつつ、何か食欲改善の方法はないか?精神的に安心すること・・・と考え思いついたのが・・・
ヘルマンリクガメのヘルマーさん!
普段はウサモル舎の水槽にいますが、気温が上がりヘルマーさんも活発に。ヘルマーさんにとっても散歩ができるし、オカメも仲間がいたら食べてくれるかも!と期待をして一緒にしてみると・・・
ヘルマーさんはずっとオカメの後をついて回ったり、くっついたり。
オカメがヘルマーさんを嫌がっているのか、別に気にしていないのか…はわかりませんが、一緒にしてからオカメの動きはやや活発になりました。肝心の食欲はなかなかムラがあり心配ではありましたが、天気の良い日は朝、ヘルマーさんを連れて行き、夕方お迎えというのが日課になりました。
あまりにベッタリと追いかけるので、この光景を見た方に「親子だ!」と間違われることもありました。確かに、ヘルマーさんの託児所のようにも思えます(笑)が、実はヘルマーさんの方がかなり年上なのです。
そんな日々を3月中は送っていましたが、4月からは、ホオジロカンムリヅルが戻ってきたため、天気の良い日の日中のみリクガメ舎にオカメを連れて行きました。
広い運動場ではオカメも逃げることができるため大丈夫ですし、ここへ来ると食べられるようです。
新しいオカメの寝室は、休園期間中に急ピッチで作業が進められ(↑写真は作業途中の様子)ついに5月29日からオカメがリクガメ舎に戻ることができました!!
リクやヨウの後をオカメがついて行ったり、ご飯も食べている姿を見てほっとしました。しかし、オカメの後肢は完治したわけではなく、以前のように甲羅を全て持ち上げて歩くことができない状態です。これからも慎重に様子を見ていこうと思います。
二井