到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

獣医だより10

前回に引き続き、プレーリードッグのプクのお話ですflair

⑤.jpg

群れに戻すと包帯は若い個体にかじられるため、すぐに外さなくてはなりませんでしたcryingそのため、毎日の術創・体重確認は続きます。

術創は順調にきれいになっていったのですが、12月後半から体重減少が進んでしまいましたshock

毎日朝・夕に群れと別にして餌を与え「とにかく食べて!」と祈りつつ年を越し。

⑥.jpg

↑ナッシーと共に。

体重管理はまだ慎重に行わないといけないものの元気です。

⑦.jpg

切除した腫瘤は病理検査の結果、毛芽腫という良性の腫瘍であることがわかりましたflairひとまず悪性でないことに安心はしましたが、再発の可能性はあるため、今後もしっかりと経過を診ていきますconfidentこのような手術、治療に使う薬品代には動物サポーター支援金を使わせて頂いておりますshineご支援を頂き本当にありがとうございますsign03

⑧.jpg

個体識別の難しいプレーリードッグですが、プクは頚部と左前肢の被毛がまだ生えそろっていないため、皆さんにもわかると思います。ぜひ、じっくり観察してプクを見つけてみて下さいねwink

 

補足:病理検査とは採取した組織、細胞を顕微鏡で観察できるガラス標本にして、顕微鏡で形態を観察することで病気の確定診断、予後の推定などの判定を行う検査です。当園では専門の病理医に依頼しています。

 

二井

« 獣医だより9
獣医だより11 »

公園だより