獣医さんのお仕事
獣医だより10
2021年2月18日
前回に引き続き、プレーリードッグのプクのお話です
群れに戻すと包帯は若い個体にかじられるため、すぐに外さなくてはなりませんでしたそのため、毎日の術創・体重確認は続きます。
術創は順調にきれいになっていったのですが、12月後半から体重減少が進んでしまいました
毎日朝・夕に群れと別にして餌を与え「とにかく食べて!」と祈りつつ年を越し。
↑ナッシーと共に。
体重管理はまだ慎重に行わないといけないものの元気です。
切除した腫瘤は病理検査の結果、毛芽腫という良性の腫瘍であることがわかりましたひとまず悪性でないことに安心はしましたが、再発の可能性はあるため、今後もしっかりと経過を診ていきますこのような手術、治療に使う薬品代には動物サポーター支援金を使わせて頂いておりますご支援を頂き本当にありがとうございます
個体識別の難しいプレーリードッグですが、プクは頚部と左前肢の被毛がまだ生えそろっていないため、皆さんにもわかると思います。ぜひ、じっくり観察してプクを見つけてみて下さいね
補足:病理検査とは採取した組織、細胞を顕微鏡で観察できるガラス標本にして、顕微鏡で形態を観察することで病気の確定診断、予後の推定などの判定を行う検査です。当園では専門の病理医に依頼しています。
二井