獣医さんのお仕事
獣医だより9
2021年2月14日
今回はプレーリードッグのプクのお話です
11月下旬にプクの顎下に腫瘤ができていることがわかりましたプクは腫瘤による痛みや不便さを感じていないようでしたが、腫瘤が大きくなるスピードが非常に早かったため、今後のことを考えて腫瘤の除去手術を行うことにしました。
(↑検査の時の様子)術前検査としてレントゲンを撮り、長時間麻酔がかけられるかを診断します。
(↑レントゲン)大きな異常がないことを確認し、別の日に麻酔をかけ手術スタート。
直径3㎝を超える大きな腫瘤。触診により、手術が容易でないことは想定していました。しかし、実際は想像以上に腫瘤へ栄養を送る血管が太かったことと、大切な神経が近くにあることから非常に時間のかかる手術となってしまいました
術後に痛み止め、抗生剤という薬を使うのはもちろんですが、草食動物にとっては食べ続けるということが非常に重要です。この時はナオッピーと一緒にとにかく食べさせ、体重が落ちないか、術創が大丈夫かを慎重に診ていました
術後10日目、包帯を付けたまま群れに戻しました(左前肢の脱毛は点滴を入れていた跡です)。
展示場に元気よく出る姿に少し安心したのもつかの間・・
長くなるので、この続きは獣医だより10でお話します
二井