獣医さんのお仕事
ユニバーサル=だれもがありのままでいられること
第8回目となる「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」を5月25日土曜日の夜に開催しました。
「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」:1996年にオランダのロッテルダム動物園が、癌を患っている子どもたちとそのご家族を招待したことをきっかけに、毎年6月の第1金曜日の夜に障がいのある子どもたちとそのご家族を招待し、気兼ねなく楽しいひとときを過ごしてもらう動物園が行う唯一の国際的事業。2018年では世界37か国、267の施設、国内では26の動物園や水族館で開催。
<到津の森公園でドリームナイト・アット・ザ・ズーを行う目的>
① 普段来園出来ない方に気兼ねなく来ていただけるような機会を作ること
② スタッフのスキルアップとユニバーサル意識の向上
③ 到津の森公園を介して障がいについての理解を深めることで、地域全体でソフト面でのユニバーサルデザインの構築
入園者は1225人(事前申込数)に対して園外からのボランティアスタッフが225人。今年も実に多くの方がこの到津の森公園で過ごしていただきました。本当にありがとうございました。
開催に先立ち、園内外のスタッフ向けに事前研修会を行いました。このような研修を行っているのはおそらく国内26施設の中でも到津の森公園だけでしょう。研修と合わせてドリームナイト・アット・ザ・ズーを継続して行くことで、目的の3番目にもある、地域全体にユニバーサルの意識が根付いていくことを願っています。
以下、今年も写真にてご報告いたします。
(成り立ちや到津の森公園で始めた経緯は過去のブログをご覧ください)
まずは研修会から
実技として車いすの介助を学びます
ボランティアさん同士の交流も行いました
身体障がいについて、毎年恒例の大切な講義です
内部スタッフ向けには視覚障がいについて体験
当日!まずは高校生ボランティアさんが旗立て
今年も青空の中はためきます!
開園!ヤギのキャベツは毎年大人気
モルモットのタッチでは笑顔がたくさん
家族みんなで癒されています♪
スタッフも笑顔♪
目線は低くしてお渡し
動物になりきって家族でハイ、チーズ!
ゾウのエサやりも人気です
トラと運よく一緒に撮れました♪
今年はひとりで出来たよ!
自然に笑顔がこぼれます
撮る方も撮られる方も楽しんでます
シャボン玉につつまれていい表情
初登場の音楽隊も笑顔!
恒例のとりはた玄海園さんのクッキー♪
森の仲間たちの木の実重さあても人気
九産大チームのイベントも3年目に♪
特にこちらはすっかり人気イベントに
今年初の記念写真コーナーも好評でした
写真用封筒にも温かい一言が♡
暗くなるとさらに夢の夜らしく
迎える側もお客さんもみんな笑顔
体力勝負のボールプールもやはり楽しそうです
今年は光る看板の演出も始めました☆
車いすのボランティアさんも電飾でお迎え
今年もまさに夢の一夜でした。また来年!
みなさんの声~アンケート集計
回収数:来園者216、ボランティアスタッフ115
テキストマイニングによる解析1 ワードクラウド:スコアが高い単語を選出し値に応じた大きさで図示(青:名詞、赤:動詞、緑:形容詞、灰:感動詞)
来園者
ボランティアスタッフ
テキストマイニングによる解析2 共起キーワード:単語の出現パターンが似ている語をつなげたもの。出現数の多い語ほど大きく、共起の程度が強いものほど密接に描出
来園者
ボランティアスタッフ
来園者コメントより
・とても楽しかったです。毎年来ていますがマンネリ化せず毎年新しい部分があるように感じます。
・初めて参加でしたが感謝しかないです。色々とスタッフの配慮が嬉しかったです。ありがとう!
・スタッフのみなさん、笑顔で対応してくださり、子どもたちも自然と笑顔があふれ参加して本当に良かったです☺
・毎回楽しみにしています。みなさん優しく接してくれて嬉しかったです。また来年も参加したいと思います。色々と大変でしょうが頑張って続けてください。
・暗くなってからの動物園、とってもたのしくて昨年から参加させてもらっています。子供もよろこんでくれるのでまた来年も参加させていただきます。スタッフの方々、お疲れさまです。
・昨年に続き、参加させて頂きました!すっごく楽しかったです。スタッフの方も優しく雰囲気もよく快適でした。子どもよりママが興奮しています(笑)また来年もぜひよろしくお願いいたします。
・とても楽しかった。夜の動物園は初めてだったので、とてもドキドキした。動物もたくさん見れて、おもしろかった。
・初めての参加でしたが子どもも楽しんでいました。夜の動物園で昼とまた違った雰囲気を味わえて良かったです。
ボランティアスタッフより
・とても楽しかったです。すごい良い経験をさせていただきました。初めて障がいを持っている子とお話などして普通の人と何ら変わらず本当にかわいかった。またこのドリームナイト・アット・ザ・ズーに呼んでほしいです!
・このボランティアを通して自分たちから「折り紙しませんか?」など声掛けすることで子どもたちが集まってくれ何も言わないで折るんじゃなく色々な話をしながら進めていくことの大切さを改めて感じた。これで人によって違うことをし、心を開いてもらえるようにたくさん考えていきたいと思った。
・今日は色々な人たちとダンスを通じで楽しい時間を過ごすことが出来ました。私は音楽を弾くこともしましたが興味を持ってくれる子たちと話すことが出来、とても良い経験となったと思います。また、障がいを持っていると分からない活発な子どもたちと交流することで、他の人とあまり変わらないんだと改めて気づくことが出来たと思います。今日は本当に良い経験が出来て良かったです。
・初参加で不安なところもありましたが、子どもたちとふれあう間に楽しさでいっぱいになりました。活発な子やおとなしい子などそれぞれの接し方を学べました。
・2回目の参加で前回よりも動けました。この経験を生かして自分の将来の夢に近づけるといいなと思いました。
・フェイスぺインティング意外とたのしくノリノリでやりました。描いてあげたあとに「かわいい~」とうれしそうにしている子どもたちがとってもかわいかったです。
・思い切り楽しんでいる子どもたちをみて今回参加させて頂き本当に良かったと思いました。「動物園は今日しか来れないから楽しもう!」と話している家族をみかけ、このイベントの貴重さを感じた。
・研修会と活動の2日間を通して、障害のある方についての知識や配慮について学べて自分自身にとって良い経験になり、人間性が上がったと思います。ありがとうございました。
写真にも溢れているとおり、来園者の方々も迎えるスタッフも、お互い輝くような笑顔でした!それを糧に、今後とも皆さんと共にユニバーサルの社会の実現に向けて努力し、地域に愛される公園を目指していきたいと思います。
最後に今年も多くの企業や団体のみなさまにご支援ご協力いただきましたことを心より感謝申し上げます。
協力企業団体及びボランティア 計14団体237名
ジブラルタ生命保険株式会社、コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社、株式会社安川電機、TOTO株式会社、シャボン玉石けん株式会社、ヨガスタジオあるがまま、slack9、一般社団法人ココカラ、NPO法人森の育ち場、とりはた玄海園就労センター、九州栄養福祉大学、九州産業大学、麻生医療福祉&観光カレッジ、北九州市青少年ボランティアステーション、北九州市障害福祉団体連絡協議会、北九州市身体障害者福祉協会、北九州手話の会新虹の会、到津の森公園森の仲間たち
※写真は全て掲載許可をいただいたものです。
外平友佳理