獣医さんのお仕事
5月28日土曜日、17時半から20時まで、第5回目となる「ドリームナイト・アット・ザ・ズー到津の森公園」を開催しました。
※「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」は、1996年にオランダのロッテルダム動物園が、癌を患っている子どもたちとそのご家族を招待したことをきっかけにして、国際的に広がったもので、毎年6月の第一金曜日の夜に障害のある子どもたちとその家族を招待し、気兼ねなく楽しいひとときを過ごしてもらう事業です。2016年では世界38か国、261の施設が参加しており、国内では21の動物園や水族館で行っています。
さて、5回目ですが、改めて。
ドリームナイト…を行う上でとても大切なもの、その目的が3つあります。
1 動物園に普段来れない方にも来ていただけるような機会を作ること
これはドリームナイトの最大の趣旨であり目的です。障害の種類も様々ある中、それぞれの理由でなかなか来れない方にも、障害のある方とご家族を限定にすることで、気兼ねなく来ていただこうと、というものです。ついに今年は去年の900名を遥かに上回る約1500名の方にお越しいただきました!※来れない理由は他にもたくさんあります。今後も色んな企画を考えていきたいです!
2 スタッフのスキルアップとユニバーサルへの意識の向上
ドリームナイト…に限ったことではなく、日ごろから多くの方が来られる中、それぞれのお客様の目線に立って考えられるように。開催に先立ち、一昨年から研修会を行っています。身体障害者の方や、発達障害のお子さんをお持ちの保護者の方からのお話に加え、車いすの押し方の実地研修です。毎年同じ内容を繰り返し行い、当日に臨み、その経験をまた日々の業務にも生かせるものです。
3 到津の森公園を介して地域がつながり、地域全体で障害についての理解を深めてもらう「意識、ソフト面のユニバーサルデザインの構築」
市内近郊の企業や大学などから、200名を超す方々がボランティアとして参加していただきました。やはりスタッフと同じく参加に先立ち研修を実施しています。参加者の多くの方は普段障害者と接することがほとんどなく、大きな企業であってもこのような研修はなかなか行っていないとのことでした。
研修でお話しいただいた講師の方の言葉です。
決して「特別扱い」をしないこと。誰もが「ありのままで」いられること。
「障害者差別解消法」が今年度4月より施行されましたが、「ユニバーサル=どんな方でもありのままで」楽しめる到津の森公園となるよう努力し、そしてそのような社会となるよう、この事業を通じて貢献出来たらと思っています。
さて、そんな中迎えた当日。朝は雨模様でしたが、次第に回復し、青空も垣間見える中、無事に開園することが出来ました。
5度目でも、何度目でも、来られたみなさんの笑顔、そして迎えるスタッフやボランティアさんの笑顔に胸を撃たれます。
来園者アンケートから
「とっても楽しかったし、本当に夢に溢れている夜だったなと思います。みんな幸せそうだったし、スタッフの皆様も素敵な笑顔で親切にしてくださりとてもよかったです。」
参加ボランティアさんから
「入場前の楽しみにしている招待の子供たちそして帰り楽しかった様子の子供たちの笑顔が大変印象的でした。(子供たちも同じ事を言ってました)帰りの際、親御さんからお世話になりましたと。また、次回もよろしくお願いしますと言われたことがすごく嬉しく思いました。」
この日に関わったすべての方々のために、来年はもっと快適で楽しい「夢の夜」となるように、いただいた笑顔をパワーに、また頑張って行きたいと思います!
文末となりますが、最後に今年も多くの下記、企業団体のみなさまにご支援ご協力いただきましたことを心より感謝申し上げます。
ジブラルタ生命保険株式会社、TOTO株式会社、株式会社安川電機、シャボン玉石けん株式会社、コカ・コーラウェスト株式会社、タカナシ乳業株式会社、タカナシ販売株式会社、ヨガスタジオあるがまま、デイサービスファイン、slack9、とりはた玄海園就労センター、社会福祉法人若宮福祉会、九州栄養福祉大学、九州産業大学、麻生医療福祉&観光カレッジ、北九州市青少年ボランティアステーション、北九州市社会福祉協議会、北九州市障害福祉団体連絡協議会、北九州市障害福祉ボランティア協会、北九州市身体障害者福祉協会、北九州手話の会 新虹の会、到津の森公園森の仲間たち
※写真は全て掲載許可をいただいたものです。
外平友佳理