獣医さんのお仕事
3月11日。今回も晴れました!
2月12日に引き続き「いのちをつなぐ動物ガイド」を行いました。
今回で最終なので、ツアーで話した内容も含めてご報告します。
今回は前回よりもたくさんの方々が参加していただきました。
なんと前回お越しいただいたあのご家族もまた来てくれました!
お子さんたちが、あれからまた次回を楽しみにしていてくれたそうです・・・さらにさらに、感涙。
また、かわいい3~4歳の女の子から獣医学生さんらまで、50分ほどのツアーにも関わらず、みなさん最後までつきあっていただきました。
おかげでこちらのテンションも高いまま、楽しく行うことが出来ました。
まずはお礼。
本当にありがとうございました!
今回は、前回の経験をもとに、より改良しました。
流れやテーマをさらに整理して、キーワードなどを入れ、全体のストーリーを練り上げました。
「子育て」は命のバトンタッチ、つまりずっとその種が存続するこ
と・・・と、いうことで、スケールだけは大きく?地球46億年の歴史から始まり、生命の軌跡を簡単に振り返ります。
そして、ほぼ今の生物相になったのは6500万年前くらいと言われています。
・・・と、話しながら目のまえのマダガスカルゾーンへ。
まさにキツネザルはその最初の祖先に最も近い形を今も残している「原猿類」という仲間。
どこが違うかみんなで確認です。鼻が長くて顔全体に毛が生えてますね。
そして、子育ての第1のキーワード「量と質」。
「量」とにかくたくさん産んで少しでも育ってくれればいいのか
「質」少ない数を産みじっくり子どもを育てるか
棲んでいる環境や生き方に合わせてさまざまです。
哺乳類はほとんどが「質」重視ですが、それでも妊娠期間の長さには大きな違いがあります。
じっくりお腹で育てるか、産んでから子育てするか、2つのタイプに分かれます。
第2のキーワードは、「5%と90%」。
これは父親が子育てをする割合です。
5%が哺乳類、90%が鳥類です。
これも棲んでいる環境に適応した結果です。
到津の森公園の動物たちはこれらのどっちにあてはまるか、見て行きましょう。
次に向かうはプレーリードッグ舎。
群れで子育てする彼ら。
妊娠期間は約1ヶ月ととっても短く、一度に4~5頭産みます。
去年生まれた子どもたちがおなかにいた様子を撮影したエックス線写真を見てもらいます。
この時は5頭いました。
そしてプレーリードッグは今流行りの「育メン」!お父さんが子育てを手伝います。
そんな話をしながら隣の「ウサモルハウス」へ。
ウサギとモルモットどっちの妊娠期間が長いかクイズを出しながらそれぞれの子育てをお話しします。
おっと、この調子だといつまでたっても終わらないですね(汗)。
具体的な子育て話はやっぱり割愛させていただきますが、ロバでのみなさんへのクイズをご紹介します。
「では、これまでの子育てでは登場していませんが、動物園ならではの、重要な子育ての協力者と言えば?」
答えは・・・そうです「飼育員」です!
例えばロバ。
担当者は、出産時期を予測し、近づいてきたら部屋をわらでふかふかにし、カメラを設置、いざという時の人工乳の準備など、お母さんロバ以上にやきもきしていました。
おかげで一昨年生まれた「スモモ」は愛情をたくさん受けて、人なつこく、元気いっぱい、おおらかに育っています。
それでも長くなりそうですので、2回に分けましょう。続きは②へ。