獣医さんのお仕事
ならでは写真!?
動物のからだ 2011年4月29日
年先日久しぶりにHP「獣医さんのお仕事」をアップしました(気づけば7ヶ月ぶり。楽しみにしていたみなさん...が、万が一いらっしゃれば、ごめんなさい)。今後はもっとこまめに書いていこうと思います。
と、いうことで、前回に関連しての話です。獣医師ならでは写真?はいくつかあります。前回のレントゲン写真の他に顕微鏡の写真、超音波の写真です。普段は外から見えない、体の中を診察(推理)する職業上、とっても大事なものです。
今日はそんな写真の中からちょっとご紹介します。まずはこちら。とてもきれいに見えますが、これはヒョウモンリクガメのパンタロウのレントゲン写真です。
彼 女がある夜間開園中の夏の夜、お客さんの見ている中突然卵を産みだしました。通常10数個産むはずが、3個ほどで終わったため、まだ産んでない卵があるの ではと、確認でレントゲンをとったものです。ピンポン玉のように丸く写っているのが卵。10個ほど入っているのが見えますね。
次は超音波の写真です。グリーンパークのポニー、ハナちゃんの頚部(首)です。
ヒ トでは血管の超音波は動脈硬化や血栓などを診るときに使いますが、ハナちゃんは時々食べた物が逆流するため、食道を超音波で見ました。青は心臓へ戻る血 液、つまり頚静脈。赤は心臓から出てきた血液、頚動脈で、その下にまさに食物が通過している食道があります。これでは残念ながら原因が探せませんでした が、貴重なデータとしてこの写真は残しています。
では、次回は顕微鏡写真をご紹介したいと思います。