獣医さんのお仕事
春の使者
ワイルド・ライフ・レスキュー 2006年4月27日
翼を骨折して保護されたツバメ
春本番、まちのあちこちで最近よく見かけるのが「春の使者」ツバメ。
彼らは、到津の森公園へ保護されて持ち込まれる保護鳥類の中で、ドバトとスズメについで3番目に多い鳥です。
保護原因は、渡りでの衰弱や衝突による骨折、子育ての時期には巣から落ちてしまった雛や、飛び方の練習をしている「巣立ち雛」を間違って持ち込まれる「誘拐?」などです。
今年の保護ツバメ第1号は3月26日。翼の骨折で持ち込まれました。例年は4月に入ってからでしたので1週間以上も早い第1号です。桜前線も早かったのでツバメの飛来も今年は早かったのでしょうか?
さて、それから1ヶ月たちました。そろそろ街のあちこちで巣作りが始まりつつあります。もう1ヶ月たてば今度は雛の保護がたくさん来るでしょう。
ツバメの行動は保護状況を予測する上でもチェックしていますが、たくましくも美しい小さな春の使者が実は一番好きな鳥です。
少しでも保護される状況が少ないことを祈りながら、今日もツバメから目が離せません。