獣医さんのお仕事
今年から小学生を対象に、授業として取り組んでもらうための学習プログラムが始まりました。到津の森公園のさまざまな動物たちを題材に、子どもたちが学習するものです。
初年度、幸いにも担当をさせていただいたので、数回に分けてここで報告しようと思います。
プログラムを作り、実施するのは動物たちを最も知っている飼育員です。そしてボランティアさんの協力で(なんと一度も雨に降られることなく)25回実施しました。
プログラムの種類は全部で12。
「動物の赤ちゃん」プログラムでは、動物ごとの赤ちゃんの様子(裸で生まれるウサギ、生まれてすぐ立ち上がるシマウマ)などを写真や模型を使って紹介し、 さらにモルモットやウサギにもふれてもらいました。「あたたかい、ふわふわしてやわらかい」そんな感想が出ました。そして最後のシマウマの出産ビデオでは みんな息を飲んで見ていました。
「食べ物のちがい」プログラムでは、トラの食事について馬肉や鶏肉などの本物の餌をを見てもらったり、剥製を用いて大きな牙やあごを触ってもらいました。キリンの前では、木の葉を長い舌を使っての食べる様子を模型を使って子どもに実演してもらいました。
そのほかゾウの胴回りなど動物の大きさについて自分たちと比べる「大きさ比べ」、絶滅の状況と理由についての「生息地の様子について」、鳥たちの求愛から雛をかえすまでについての「鳥たちの求愛」、など全部で12種類。
2時間という長い時間にもかかわらず、子どもたちは元気いっぱいで、問題にも大きな声で答えてくれるなど、その楽しい様子や真剣なまなざしに、なれないことばかりの園のスタッフも励まされました。
そして、つくづく到津の可能性について思わずにはいられませんでした。これからも子どもたちにとってもさらに必要な場所になるよう努力していこうと思います。