獣医さんのお仕事
獣医日誌より~17年4月②
ワイルド・ライフ・レスキュー 2005年4月11日
トビのレントゲン写真
ヤギ点滴中
・トビ:
園外から保護されて持ち込まれました。翼を骨折しています。骨にピンを入れて外からそれを固定する「創外固定」という方法で手術しました。野生でまた羽ばたけることを願って。
・ヤギ(ウル♀):
食欲なくうろうろしていました。診察すると少しおなかの調子を崩したようです。4つの胃をもつ「反芻獣」は消化機能がとても複雑です。食べなければなおさ ら悪化します。おいしい青草を食べさせて、あとは点滴。体の状態と血液の電解質のバランスそして体重から、点滴の種類・量と速度を決めます。さあ開始で す。しかし、針と変なチューブなんてやっぱり気持ち悪いらしく、じっとしてくれません。こちらは動きにあわせて点滴を持ってうろうろ。しまいに他のヤギが 隔離柵にもぐりこんで・・・、あっ!角がひっかかり点滴を引きぬいてしまいました。やりなおしです・・・。その苦労はあってかないか、翌日からはずいぶん 元気になりました。動物は治療嫌いが当たり前、元気になればそれが一番、またも自分に言い聞かせて。