獣医さんのお仕事
新聞連載100回達成!
獣医さんの日常 2004年11月11日
ついに新聞の連載も今回の100回目で最後となります。
連載が始まったのは一昨年の夏。到津の森公園開園の年でした。
多くの動物たちの生と死、別れと出会いなど様々な事がありました。
仲睦まじかった雌が死んだオオサイチョウも新しい雌を迎え、今年は巣に籠もるなど繁殖の兆しが見えてきました。
超音波検査で見つかったプレーリードッグやミーアキャットの赤ちゃんは、かわいい姿が見る人を和ませました。
私も去年、母親になって動物としての自分を実感しました。
毎日のように外から持ち込まれる保護動物も、生まれたての赤ちゃんからやり切れない位傷ついた動物まで、貴重な経験が出来ました。
本当は楽しい事よりも苦労する事が多い仕事かもしれません。でも、動物たちが当たり前に健康である事が私の仕事。
それは、動物たちにとって何より頼りになる飼育員をはじめ、園のスタッフ、さらには到津の森公園を訪れてくれる方がいてこそです。
いつも支えてくれる主人といるだけで幸せをくれる息子。連載中に頂いたたくさんの方からの励ましと、長期間本当にお世話になった担当記者さん。
そんな多くの方々に感謝しつつ、この連載を終えたいと思います。そして、私の到津の森公園での毎日はこれからもずっと続いていきます。
※11月23日11時より、到津の森公園内管理棟3階会議室にて、連載100回記念のイベントを行います。アコーディオン奏者の楽しい童謡の演奏と大型紙 芝居、そして「動物たちの子育て私の子育て」と題してお話させていただきます。いくら騒いでも泣いても結構です、小さなお子さん連れのお母さん方もぜひお 越しください。