到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

山猫を守る人々

2月14日から、到津の森公園でツシマヤマネコの写真展がはじまります。

去年の8月、すでに大きくなったお腹でどうしてもツシマヤマネコに会いたくて対馬に行きました。とはいえ、相手は野生動物である上に絶滅寸前、簡単に会えるはずはありません。
幸運にも遭遇することが出来たのはほかでもない「ツシマヤマネコを守る会」の会長、山村さんと出会えたからでした。

山村さんの話は衝撃的なものでした。かつては数百頭いたツシマヤマネコはすでに島の南では絶滅した可能性が高く、北側でも70頭ほどしかいないということです。
そんな山村は仕事の合間をぬって調査を続け、餌不足で死んでしまう幼獣への餌付けや餌となるネズミを増やすためソバ畑を作るなど、保護活動に余念がありません。
そしてこうも語りました。「対馬にはニホンカワウソもたくさんいたけれど、いざ絶滅すると写真すら残されていなかった。ツシマヤマネコもおそらく絶滅するだろう。でもせめて今度は彼らが生きていた証として出来るだけ多くの写真を残しておきたい。」

そんな山村さんら守る会の写真展です。2月14日14時よりご本人の講演も行われます。皆さんにもいい話を聞いていただけたらと、願っています。

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