到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

動物たちの恋愛事情

花言葉は「真実の愛・友情・秘めた恋」。園内にあるミモザの黄色い花の開花が始まりました。
バレンタインからホワイトデーの期間と重なることもあり、「恋する動物たち」と称したフェアを展開中です。

とはいえ、そもそも動物は恋をするのでしょうか?
もちろん人のように複雑な感情としての恋はないかもしれません。けれど相手を強く求める気持ちはどんな形であっても動物にも存在します。それは自分の子孫を残すためであり、それなしに進化は語れません。

普段は単独生活を送るトラ。繁殖期、オスは複数の雌の縄張りをパトロールして雌がつけた尿の匂いから発情の有無を見分けます。しかし広大な縄張りを持つ彼ら、時には数十キロ四方のなかで発情した雌を探し出さなくてはなりません。

到津の森公園で暮らすトラ、サクラとドラゴンはそんな努力は無用。また少数での飼育が多いため他の動物たちもメスを巡っての闘争とは無縁。一方お見合い結婚に持ち込む為に職員も相性には気を使います。

おっと、恋の駆け引きで大忙しの動物がいました。今年の干支、サル山の住人ニホンザルです。今日も一騒動起きている様子。
端から見ると飽きませんが、私の世話にならない程度にお願いしますよ。

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