獣医さんのお仕事
動物の母親から人の母親へ!
獣医さんの日常 2003年11月21日
すこしづつ深まる到津の秋、ドングリを携えての朝の巡回。
坂道を登るのも随分ゆっくりとなり、ひと回りするにも時間がかかります。
実は私、そろそろ臨月を迎える身なのです。さすがに当たり前なのかもしれません。
ヤギの獣舎を通ります。彼らも秋は春と並んで出産の季節。今年はまだ生まれそうにありません。
妊娠とはまさに体の中で起きる劇的な変化であると身をもって実感中です。
初めて超音波で心臓の拍動を確認した時、胎動を感じた時・・・。卵でなく、胎盤を介して胎児を育て子どもを産むのが哺乳類の定義、当たり前だけれどとても神秘的な機構であると、今しみじみと思います。
これまで、母親のような気持ちで動物たちに接して来ましたが、本当の母親になることで経験することや学ぶことは数多くあるでしょう。
きっとこの仕事にもプラスになると確信しています。
チンパンジー舎に寄るとイチゴが娘のイチエへの授乳を、横で興味深げに双子の女の子クララが覗き込んでいました。
私が子どもを抱いて会いにきたらどんな反応をするかしら、首を振りながら寄ってくる彼女たちを見てふと思いました。
春までには復帰するから、それまで皆どうか元気で待っててね。