獣医さんのお仕事
到津の森公園の誕生日!
獣医さんの日常 2003年4月25日
4月13日、到津の森公園は1歳を迎えました。
去年の今頃、多くの人たちが毎日夜遅くまで開園準備に当たっていました。工事の仕上げと施設のチェック、広報、開園式の会場設営から交通整理の段取り等々。
一方、私はといえば、動物たちはおかげで健康そのもの、さして特別な準備などもありません。ただ、毎日ここが人でいっぱいになる様子を想像して、わくわくしていました。
そして開園当日、まだ夜が開け切らぬ前に家を出て、ひっそりとその時を待つ園内を回りました。
森は新緑を迎えていました。鳥たちは朝のさえずりを始め、レッサーパンダが丸くなって寝ています。これからだよ、よろしくね。何も知らない彼らにそっと声をかけました。
そして開園です。なんと7万人近くもの来園者が来られました。入り口に並んでいる多くの方々の姿を見て涙がこみ上げてきました。やっと呼吸が始まった、そんな気がしました。
さて動物たちは?花火には驚いたものの、もともとこれが日常。サルたちは感を取り戻したかのようにおやつをおねだり。案外見られるよりも見て、楽しんでいるのでは?と思ったほど。