獣医さんのお仕事
ある秋の朝
獣医さんの日常 2002年11月12日
餌の残り具合や糞の状態などは朝の掃除前でなければ見れません。朝は動物たちの見回りから始まります。
まずは樹冠のサル獣舎から。朝晩の冷え込みが強くなったこの頃一番気にかかるのがもともと熱帯に住むサルの仲間。反応や動き・被毛の具合や、室内の温度も確認。
そして次に「サリー」の頬の傷を見にゾウ舎へ。
ミーアキャット舎へは最近毛艶が気になる「シロスケ」に会いに行き担当者に食欲や、えさの量などを確認します。
ワオキツネザル舎では、先週ご紹介した「リー」の様子を見に行きます。
そこを出て正面のガラス面にライオンの「メスジャン」が待ち構えています。健康のチェックをしつつ、しばしおっかけっこに付き合います。
レッサーパンダはこの季節よく外に出て活動しています。最も調子のいい時期になりました。
アライグマの高齢個体「ポチ」も元気な様子。
サル山ではのんびり親子が毛づくろい、今日も平和です。
…動物たちの健康状態を毎日細かく把握することが獣医にとってとても重要で、やはり各担当者が頼りです。私自身もできるだけ朝と夕、園内をまわって動物たちの様子を見に行きます。またその時が一番ここの主治医であることを実感出来る時です。
そしてこんな穏やかで平和な秋晴れの朝、動物たちに囲まれて私は幸せだなぁとしみじみ思いました。