獣医さんのお仕事
雛を拾わないで!
ワイルド・ライフ・レスキュー 2002年8月 1日
休日。久しぶりにデパートへ。
洋服を選んでいると、「ぴーぴー・・・」。
人が振り返ります。私は知らん顔をしつつそそくさと立ち去り階段脇へ。
そろそろお腹がすいたのね、
紙袋を開けるとメジロとヒヨドリの雛が口を一斉に開けました。
到津の森公園のもう一つの顔は、野生動物の保護施設ですが、
今は子育てのシーズンで毎日のように雛鳥などが保護されます。
そして問題になるのが「誘拐」。
ちょっと穏やかではありませんがもちろん身代金目的ではありません。
鳥の雛が巣から離れ飛ぶ練習をしはじめる頃、ちょっと飛んではすぐに休み、親はそに餌を運びます。
巣立ち雛、というのですがその頃は本当に見ていて危なっかしいもの。
道路の真ん中に堂々といたりします。
それを人が迷子の雛と間違えて拾ってしまい、
親は餌をくわえて戻ってくるとかわいい我が子が連れ去られている、ということなのです。
自然で生きぬく知恵は親から学んでいきます。
親から決して離してはいけません。
そんな時は、ぜひそばの木の枝や塀の上などちょっと高いところに置いて
すばやく立ち去ってください。親が必ず見ています。
とはいえ今日もスズメ・ツバメ、果てはコウモリの赤ちゃんまで保護されてきました。
いろんな動物たちのにわかお母さんは休日も大忙し。