到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

私の選んだ道

獣医だけかも、うんちをもらって「ありがとう」は。
最近は糞便検査のラッシュ。いろんなうんちと格闘中。

動物園の獣医になった理由?単純明快。小学生のとき読んだ野生動物の本に感動したから。中学生のとき翼の折れた野鳥に何も出来ないまま死なれたから。片足の不自由な野良犬が雨の中を痛々しく歩いているのをみてどうしようもなく悲しくなったから。

夢かなって獣医大学を卒業後、長崎の動物園へ。
初日にいきなり、「シマウマが難産です!」子宮がねじれており、母子共に危険です。獣医は新米の私だけ。
相手は野生動物、興奮して触る事すらできません。麻酔をかけなければ。どうやって?麻酔薬は?麻酔量は?大学の授業は犬や猫、家畜についてばかりだったのです。
なんとか近くの獣医さんが駆けつけてくれ、麻酔をかけました。
しかし赤ちゃんは死亡しており、母親も麻酔から醒める事無く・・・。
生きるも死ぬも自分にかかっている。

ひしひしと責任の重さを痛感しました。

でもこれが私のやりたい事!頑張っていきます!

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