名誉園長の部屋
中西進先生
2008年11月17日
11月8日9日の土日にお休みをいただいて(園のみなさまごめんなさい)福岡市内のホールであった万葉学者 中西進先生が主催するシンポジュームに参加させていただきました。
万葉集1250年記念事業 「万葉のこころを未来へ」
東京に続く第2回目のシンポジュームでした。会場いっぱいの1000人を越える聴衆に驚き!
中西先生が主催者としてご挨拶をされ、その中で日本人の素晴らしさを「謙譲の心」とお話をされました。
自分を謙り相手を尊敬するところに友好な関係を築こうとする日本人特有のたおやかさを見ることができると言われます。
そうですね、最近では私の周りにも誰に対しても友達口調で言われる人々が多くなったような気がします。年長者への労わりと尊敬…。私を含めて高齢者の方々が多くなった昨今、邪魔者のようにすら扱われることが多いのではないでしょうか。
しかし、よく考えて見ると短い人生ではあるけれど、多くの経験を積んできたことは確かで、その経験を今に生かすことによってより豊かな生活がおくれるのではと思うことしきりです。兼好法師ではありませんが「先達はあらまほしきこと」ですよね。
またそうすることによって年長者の生きがいも生まれようというものです。
自分を謙り、人を尊敬する事から見えることがたくさんありそうな世の中であることは確かだと思いますが…。