名誉園長の部屋
マダガスカル(その1)
2003年12月23日
昨年に続きあまり人の行かない所への旅、第二弾!
今年はマダガスカルです。
一昨年から日本アイアイファンドというNGOを立ち上げていました。このファンドはマダガスカルアイアイファンドと協力し失われつつあるマダガスカルの森 林を保護しようという組織です。今年、この日本の基金を基にマダガスカルの北西部にアイアイを含むマダガスカル固有種の生息する森が監視森林 (14,380ha)として認められました。
今回の2週間にわたる旅行はこの監視森林の視察(という名目)です。
マダガスカルは早くから他の大陸と離れたため独自の動物が生息しています。特にアイアイやキツネザル(原猿類)はここにしかいない動物です。しかし焼畑に よる森林の荒廃がすすみ生息域が極端に狭く、また連続性のないパッチ状に小さな森林が残るだけになっています。こうした傾向は西暦1500年以降加速化し 大型のキツネザル類や鳥類(ダチョウよりも大きなエピオルニスなど)が絶滅しています。この傾向はまだまだ進行し、多くの動物が絶滅の危機に面していま す。そのためマダガスカル産のすべての動植物がワシントン条約(危機的な動植物の取引を禁止する条約)で規制の対象となっています。
昨年、緊急避難的に東京都の上野動物園にアイアイが来ています。私たちの園でもこれら動物の保護活動ができたらなと思っています。
写真は横っ飛びサルでCMにも登場したシファカ(キツネザル)です。