名誉園長の部屋
モンゴル報告その6
2003年4月25日
今回は遊牧民の子供たちは働き者というお話。
すべての家族に役割分担があるのは当たり前?それはすべての人が均等に頑張らなければ食べることが出来なかった頃のこと?その昔、いやいや、私たちが小さ な頃そう40年も前の頃、風呂の水汲みと沸かしは子供の仕事と相場は決まっていたものです。井戸から釣瓶で五右衛門風呂に水を溜め、廃材や藁で湯を沸か す。夏の暑い頃は何回も井戸と風呂を往復すると汗びっしょりだし、冬の寒い頃は水がオケからこぼれて冷たいし・・・。
いつの間にか全自動でお湯張りができる時代になって子供だけが受け持つ仕事がなくなった。勉強のみが唯一の仕事という単調な生活じゃあ、辛いものがあるかもね。それに自分も家庭内の重要な役割を分担しているという実感がないわね。
この写真はラクダの散歩をさせているのではありません。どこまで行くのか、荷物を運ぶという自分の仕事をしている子供です。この他、集落の外の井戸への水汲み、ヤギやヒツジの放牧、馬の搾乳の手伝いなどなど。みんながそれぞれに遊牧という文化を伝えている。