名誉園長の部屋
モンゴル報告その2
2002年12月27日
もちろん園の仕事ですから動物を見る(調査する!)のが主目的。がしかし初めて訪れた国、仕事を忘れそう。
草原の広さは想像を超え、例えば北の方向に進むと決めたらたとえ轍がなくなろうとも北に進む。方向感覚のない人は自分で運転しようと思わない方が賢明で す。もし間違えば十数時間、車で走ったとしても人に会うことはく、もちろんその間にはガソリンスタンドも水もありませんので泣きそうになること請け合いで す。
その点、私たちはキャラバン中モンゴル人の運転手付ですから安心でしたが、それでも2名の運転手がルートについて相談していると「おい、大丈夫か?…」
車を走らせていると昼間は多くの小ネズミ(ハタネズミやキヌゲネズミ類)、夜間はトビネズミが前を横切ります。ネズミだらけの大地です。同乗の馬場博士はこれだけネズミがいると家畜と同じくらいの量の草を食べているだろうとのこと。
家畜は羊をはじめ山羊、らくだ、馬、牛と多種多様なのですが、さすがに豚は遊牧に向かないらしく見かけたのは一頭のみでした。
この草原、視界には人も家畜も全くいないのにいつ来たのかカラカラに乾いた牛馬の糞が数限りなく…これだけあれば燃料には困らないけれど!!