動物たちのおはなし
チンパンジー食事風景②
2024年6月 2日
前回に続いて、チンパンジーたちの朝の食事風景をお届けします前回のお話はこちらから。
↑左:シータ、右:ユパ
それぞれ好きなご飯を探して食べていると。
ユパはあるものを見つけたようです。
撮影しているのがばれてしまい二度見されてしまいましたでも夢中で何かしていますね。
枝を突っ込んでは、
枝を出して舐めて、
また突っ込んで…実は、このアリ塚(をイメージして作られた擬岩)の中に飼育員特製フルーツジュースが入れてあります。
ジュースは見えないですが、長い枝を持ってきて↑このように入れて
枝に付いたジュースを舐めとって
また真剣な表情で枝を入れるユパ。
一度に舐めとれる量はわずかなため、何度も何度も枝を入れたり、時にはジュースがたっぷり付着するような枝に変えたりと、試行錯誤します。ジュースをそのまま与えるよりも、このように簡単には飲めないようにすることにより、採食にかける時間を延ばすことができ、動物自身が試行錯誤することで退屈な時間を減らすことができます。このような取り組みを採食エンリッチメントと呼んでおり、動物福祉の向上への取り組みの一つです。
さてさて、太い枝に持ち替えてまだまだ舐め足りないユパのところへ
シータもやってきました。
その結果、動画3こうなりますよね
一度離れたシータでしたが、あきらめずに再び近づいて
じっとユパの動きを観察していました。
ジュースはたっぷり入っているので、きっとこの後、シータも舐められたと思います
次回は、マリオとイチゴの様子をお伝えします♪