動物たちのおはなし
以前お話した、モルモット「ユズ」に関しまして、
ブログでお知らせをしてからというもの、「ユズがんばれ!」とお声がけいただいたり、
ユズ宛にとフルーツを寄付していただいたり、多くの反響をいただきました。
ユズを支えていただき、応援していただき、本当にありがとうございます。
(前回の記事はこちらからお読みただけます。)
今回は、その続編としてユズの近況を報告させていただきたいと思います。
手足の力が抜けてしまって約2か月、力が再び入ることはなく、現在まで介護状態が続いています。
最近のユズ
寝たきりになって2週間ほどたった日から、地面に接し続けているユズのお腹は、
毛がほとんど抜けてしまいました。
加えて、今まで力のかかっていなかった部分に力がかかり続け、
褥瘡(摩擦や負荷による傷)がみられるようになりました。
このままではいけないと、ユズのケージに負担を軽減するマットを敷き、
その上にペットシーツを重ねて過ごしてもらいました。
すると、褥瘡はみるみるうちに治っていきました。
(負担軽減マット、恐るべしです!)
しかし、よく食べてよく出すユズは、まだ戦わなくてはいけない問題がありました。
それは、お腹の蒸れです。
当園で購入しているペットシーツではユズのおしっことうんちを吸収しきれず、
お腹がおしっこまみれになってしまうことがよくありました。
そのたびに飼育員がおふろに入れていたのですが、
飼育員が気づくまでの時間はユズのお腹が汚いままになってしまっていました。
そこで、ご寄付で頂いた高級ペットシーツに切り替えたところ、お腹の蒸れはかなり軽減されました。
それでも夜間はユズのおしっこ量に敵わず、、、
どうしたものかと悩んでいたところ、飼育員はとあるアイテムを手に入れました。
それは、新生児用のパ〇パース(赤ちゃん用のオムツ)です。
こちらを試しにユズの下へ敷いてみたところ、、、
パン〇-スを敷いたユズの寝床
なんとびっくり。
翌朝ユズのお腹は、サラサラ清潔な状態を保っていました。
それからパンパ〇スを愛用し続け、12月末ごろからはユズのお腹に毛が戻ってきました。
12月末
1月はじめ
最近は、わずかに力の入る前足でとにかく移動。
朝になると夕方と頭の位置が逆になっていたりします。
本当は夜中に立って歩いてるんじゃないの?と思うほどです。
それから、相変わらずよく食べ、よく出しています。
数時間で驚く量を出すユズ
あんなに大好きだったミカンも、もらいすぎて飽きてしまったのか、最近は手を付けなくなりました。
ミカンの次はバナナに、その次は煮イモにはまり、最近では一周回って乾草(チモシー)やイタリアンライグラスなど、自由に動き回れたころから毎日食べていたごはんが一番おいしいようです。
フルーツを無視できるほど元気になってくれたのであれば、こちらとしてはうれしい限りです。
高栄養のごはんも、毎日もらえることに気づき始めたらしく、
今までほどプイプイ鳴いて要求しなくなりました。
ミカンを残し、ごはん待ち中のユズ
この先、ユズの手足に再び力が入り、自由に動き回れる日が来るかどうかはわかりません。
ですが、ユズが一生懸命生きようとしてくれる間は
できる限り不自由を取り除き、やりたいことをして過ごせるよう、飼育員一同努力してまいります。
お腹に毛も生え、少しづつ顔が明るくなってきたユズ。
これからもこちらで近況を報告していきたいと思いますので、応援していただけますと幸いです。