動物たちのおはなし
先日、SNSで投稿しました笑笑が食べている木の実を「シャシャンボ」と紹介しましたが、正しくは「シャリンバイ」でした。間違えた情報をお届けしてしまい申し訳ありませんでした。以後は、しっかりと確認していきたいと思います。また、シャリンバイには毒性はなく食べても問題有りません。
シャリンバイの実を選ぶ笑笑
せっかくなので、「シャシャンボ」と「シャリンバイ」の違いを紹介していきます。
どちらも「シャ」から始まる変わった名称で、あまり聞き馴染みのない植物ではないでしょうか?
まず、レッサーパンダ舎屋外運動場、笑笑と野風エリアに植えてある「シャシャンボ」と思っていたのが「シャリンバイ」でした。
園路から向かって左側がシャシャンボ改めシャリンバイ
青紫色の実
毎年、冬になると大粒のブルーベリーの様な実をつけ熟したころを見計らって笑笑や野風が食べています。美味しそうに食べるのでつい気になって、飼育員の習性からどんな味なのか試しに食べてみたところ、うっすらと甘い味がしました。でも可食部はほとんどなく大きな種が入っていました。日本のブルーベリーと言われている割に食べるところないな。…そう思ったところで気づけば良かったのですが…後日、他のスタッフに指摘してもらいました。
シャリンバイの実を割ったところ
この「シャシャンボ」とずっと思っていた植物は「シャリンバイ」といい、バラ科シャリンバイ属の常緑低木で、海岸近くに生えています。枝先の葉の付き方が、車輪のようで花が梅に似ることからシャリンバイと名付けられたそうです。
車輪の様に円を描いているシャリンバイの葉
実はブルーベリーに似ていますが可食部が少ないため食用には向かず、染物の原料に使われるそうです。
いっぽう、「シャシャンボ」はツツジ科スノキ属の常緑低木で里山などで見られます。日本のブルーベリーとも呼ばれ、甘酸っぱくジャムにして食べると良いそうです。
凌凌の運動場園路側手前がシャシャンボ
こちらは昨年、植木屋さんから購入した正真正銘の「シャシャンボ」。まだ幼木なので葉は小さく、上手く根付いてないようで元気がないのが心配です…大きく育って美味しい実をつけてくれるといいのですが。
シャシャンボの葉(新葉は赤みをおびることが多い)
葉を見ても全然違うこの2種の植物ですが、花も全ったく違うので思い込まずにしっかりと見ておけばよかったです。間違えた投稿をしてしまい本当に申し訳ありませんでした。
おまけ
真剣に実を探す笑笑
どの実を食べるか悩ましい?笑笑