動物たちのおはなし
前回は、アシタバの話題でしたので今回は凌凌の事を。
凌凌
現在16歳と高齢になった凌凌ですが、毎日元気に過ごしてくれていますただ、ここ数年で竹の葉の採食量が減ってきたのが気がかりでした。といっても凌凌の身体に竹を食べていないことでの大きな影響は出ていないよですが(ちなみに1頭で過ごし始めてから体重は大幅にアップ!7.5㎏到津レッサーズ最重量‼)
竹の葉の採食中
以前当園では、24歳の「楠」と22歳の「同同」という高齢のレッサーパンダの飼育をしており、その経験から老齢になって竹を食べれなくなっても、ペレットとリンゴだけでも十分に栄養が取れると考えていました。しかし、レッサーパンダの食性から見てもやはり竹の葉を摂取することは大事なのではないかと考え、竹を粉にして与えてみることにしました
作り方は、他園の飼育員さんから教わって作ってみています。しかし、これが想像以上に大変でした。まずは孟宗竹の葉をちぎります。この過程…やばいぐらいに時間がかかります
ちまちま、ちまちま…手でちぎってみたり、はさみで切ってみたり…
集まった竹の葉
それから、竹の葉をミキサーで一時粉砕し、
お茶の葉ぐらいの荒さ
その後ミルサーで2次粉砕して完成です
粉っぽくなりました
その後、冷凍庫で保管しています
簡単な様ですがミキサーとミルサーで粉砕出来る量は少量ずつ1度にたくさん作ることがでいればいいのですが、かなりの手間にギブアップしそうになりますしかし、凌凌のために頑張る
手始めに1日10gの竹フレークをすりおろしリンゴと混ぜて与えてみます。最初は、「何じゃこれ❓」といった顔をしていた凌凌でしたが、数日ですっかり慣れて完食してくれるようになりました。
竹フレークと、ペレット、リンゴを混ぜてみました。
「なんじゃコレ?」
竹の栄養分を摂取してもらいたいとの気持ちももちろんですが、早いうちから様々な形態のごはんに慣れておくと病気の時やいざという時に役立ちます。10g程度ではサプリメントぐらいの効果しかないかもですが、作るのにもなれてきたので少しずつ増やしながら続けてみようと思います。
そのうち、竹の葉ちぎりを来園者の皆さんと一緒にやれないかな~と企んでいる担当者なのでした