動物たちのおはなし
鳥たちがバードケージに戻ってきました!
やっと!バードケージの外からではありますが、鳥たちの姿を見ていただけるようになりました。
去年の12月に鳥インフルエンザ防疫のための隔離生活に入ってから約5か月。今年は例年よりも長い防疫期間となりました。
防疫のための期間とはいえ、自由に飛ぶことのできない屋根のある部屋で、広いとはとても言えない空間での隔離生活は、鳥たちにとっても管理をする飼育員にとってもストレスの多い期間でした。
特に今年の防疫期間は長くなってしまったため、繁殖シーズンに入ってくる4月以降は体調を崩してしまう個体もおり、バードケージに戻れる日を心待ちにしていたところです。
5月10日に、まずはトキたちから。
普段なかなかできない細かい健康チェックを行えることは、この防疫期間のメリットでもあります。
戻す作業の中では、体全体の状態をしっかり確認し、体重測定をしていきます。
カルガモたちと同居で防疫期間を過ごしたアマサギ、アカツクシガモ、ヨシガモ、アカエリカイツブリも。
夕方にフラミンゴを。
バードケージに戻った鳥たちは・・・まず戸惑います。
せまくて快適とは言えない環境でしたが、急に広いところに出されても・・・
特にフラミンゴが戻ったあとは、これまでそれぞれの種類で過ごしていた鳥たちは他の種類の鳥の動きにびっくり。
地面で休んでいたトキはフラミンゴの集団行進に巻き込まれ、さらにカルガモたちも散らされます。
なんとなくみんなフラミンゴの通らない場所で休むことにしている様子。
アカエリカイツブリのギンはすみっこのしげみに夕方まで引きこもり。
翌日オシドリたちがバードケージに戻って、ますますみんな戸惑っていました。
しばらくの間、環境変化とお互いに慣れてもらう期間が必要です。
現在徐々にそれぞれがそれぞれを思い出し、居場所を選べるようになってきています。
カモ類は本来は産卵、抱卵の時期。
オシドリたちは防疫に入る前にできていたペアがいったん崩れてしまった感は否めませんが、バードケージに戻ってから再度ペアリングをはじめています。
少し時期がずれてしまっているのでうまくいってくれるかどうかわかりませんが、環境に慣れてくれれば産卵抱卵もはじめてくれるかなと期待しています。
鳥たちがいない冬の間、バードケージではミシシッピアカミミガメが冬眠していました。
カメたちも戻ってきた鳥たちに戸惑っている様子。
早速カルガモやオシドリにちょっかいを出されて心外そうです。
戻ってくる鳥たちのためにと防疫期間にバードケージにはせっせと枯葉をいれていましたが、その下ではいろいろないきものが過ごしていたようです。
ニホントカゲやカナヘビはもちろん、今年はこれまでバードケージでは確認できていなかったカスミサンショウウオの幼生を発見!シュレーゲルアオガエルの鳴き声も聞こえています。
バードケージの観覧通路のオープンは5月18日になります。
もうしばらくお待ちください!