到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

野鳥のヒナの時期になりました!

chick皆さんお久しぶりの鳥部です。冬の間、鳥インフルエンザの影響で鳥部の活動も自粛する日々でしたが、園内をメインとしてひっそりと活動を続けていましたconfident(もちろん、防疫には人一倍気を使っていますsign01

 冬の園内では、シロハラ、アオジ、ジョウビタキ、ルリビタキ、ミヤマホオジロなどの冬鳥が訪れていましたが、4月末には冬鳥の姿を観察することはなくなりました。また、季節によって移動する漂鳥のイカルの姿も4月末に確認できなくりました。移動の前にはイカルの群れに混じってシメも観察することが出来ました。(基本、双眼鏡での観察なので写真が無く申し訳ないです。)シメはイカルと同じくらいか少し小さいぐらいで、中々のこわもて顔をしていますcoldsweats01 あまり観察する機会がなく個体数の減少が気になる鳥のひとつですcoldsweats02また、芝生広場付近では2年ぶりにビンズイの姿を確認しましたsign03

イカル.jpgIMG_7671.jpg

どれも写真は以前撮ったものですみません。左:イカル 右:ビンズイ

 

 季節は変わり、今度はキビタキやオオルリなど夏鳥の季節がやってきましたgoodオオルリは渡りの途中に園内の森で休んでいく程度のようで、毎年数日間観察できますが、今年は出会えていませんcryingキビタキもさえずりは確認できるものの今だに出会えておらず…鳥部泣かせの夏鳥たちweepしかし、5月1日には夏鳥のコサメビタキを確認heart04このように、到津の森公園と、隣接する中央公園を含む緑地帯は重要な野鳥たちの生息場所や、渡りの際の休憩地となっているのが園内を観察していると伺えますconfident

18.キビタキ.jpg

     キビタキ♂  

 

 

 

 さて、本題です。5月に入って連日、郷土の森では親鳥からエサをもらうヤマガラやカワラヒワの巣立ちびなが観察されています。スズメのヒナも親鳥について飛ぶ練習やエサをとる練習を始めています。flair巣立ちびなの特徴は、体の大きさは親鳥とほぼ同じか少し小さいぐらい、羽は生えそろっているが頭などに産毛が残っている、尾羽が短い、口の周りが白や黄色や赤い、上手く飛べないなどで見分けることが出来ます。

 そして、この時期に多いのが巣立ちびなの誤認救護sign03「巣立ち」という言葉のイメージから、巣から大空に飛び出していきそうですが、実際は、親鳥からエサをもらいながらしばらくは巣の周りで過ごしています。そんな時にうまく飛べないヒナが地面に降りて休んでいたり、親からの給餌を待っていることがあります。親鳥とはぐれたと思い救護してしまうことがありますが、多くの場合、親鳥がエサを運んできたり、近くで様子を見守っていますのでそっとしてもらえたらと思いますconfidentもしも、車にひかれそうな場所や、ほかの動物に襲われそうな時は、近くの木の上などにとまらせる、近くの茂みに置いてあげると親鳥がヒナの鳴き声を頼りに探しにきます。心配してヒナを近くで見守っていると、ヒトを警戒して親鳥が近づけないこともありますので要注意ですeye

 こちらは、樹幹デッキにいたハシブトカラスの幼鳥です。こんなに大きくてもまだ親鳥がエサを持ってきてくれるのを待っていますwobbly

IMG_5029.jpg42.ヤマガラ.jpg

    左:ハシブトガラス幼鳥 右:ヤマガラ成鳥

 

 

 

 かわいいヒナがいたら、ついつい手助けしてしまう気持ちもわかりますが、親から何が安全で、何が危険なのか、どんなものを食べたらいいのかなど日々学びながらヒナたちは自然の中で生きていきます。それを教えることは私たちヒトにはできないことです。もしも、野鳥のヒナを見かけても明らかに怪我などしていない場合は、救護せずそっとしていただければと思いますconfident

鳥部からのお願いでしたwink

 

 

 

 

 

 

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