動物たちのおはなし
今回は凌凌とアシタバのその後の様子のお話です。
今回のペアリングは凌凌とアシタバのペアで行っています。1月10日に、無事にお部屋移動を終え、初顔合わせした凌凌とアシタバは、顔を合わせるなりお互に飛びかかっていき、仕切りのアクリル板に激突その後は、お見合いのために格子のところに移動して、立ち上がって「ガフッガフッ」と何度も威嚇していました。以前に1度一緒にしたときも思ったのですが、この2頭…相性あんまり良くないよね…と再び思った程です。普段は温厚な凌凌が豹変しますし、アシタバもそれに応戦してしまう状況。。。
格子とアクリル板越しのお見合いは少し長めに設定して、まずはお互いの存在をしっかり見て、匂いも感じてもらえるように2頭が使用している部屋を入れ替えながら様子を見ていきました。一週間程経ってから、リンゴを食べている間だけ同居を開始。リンゴが無くなると、凌凌がアシタバに噛みつくこともあり、食べ終わったらすぐに離すことを繰り返していていました。
お互いリンゴを食べているところ。目は合わさない…
その後は、少しずつ時間を延ばしています。
アシタバが凌凌の動きを警戒してはいますが、先日は、アシタバから凌凌に近づこうとする様子も観察されました。しかし、近づきすぎると凌凌がガフッと勢いよく飛びかかろうとするので…アシタバが怖がってしまっています。
凌凌(手前)の動きを注意深く見ているアシタバ(奥)
凌凌と野風は中の良いペアで、野風の後を凌凌が追尾し、じゃれあいの遊びから交尾に持っていく流れでしたが、アシタバとの間はそうもいかないようです。他園のレッサーパンダの交尾の様子を見てみると、激しく追いかけて、交尾に至るペアもいるようですので、様子を見守っていきたいと思います。
また、2頭がもみ合って落下した際に、怪我をしないように竹の枝を敷き詰めてクッション材にしています.
少し、観察しずらいこともあるかと思いますが見守って…
・・・と、言うブログを書いていたら、2頭の様子に変化が起こってきました。アシタバと凌凌が同室で寝ていたり、凌凌が無理にアシタバに近づかずに、じーっと見ていたり。
そして、2月20日の夕方に2頭の交尾を確認しました。ちょうど様子を見に行ったときにはもう交尾の終盤ですぐに終わってしまったのですが、タイミングよく居合わせたお客様から動画を見せていただきました。その後、観察用のカメラで確認したところその日は15分程の交尾を1度だけ行っていました。
レッサーパンダの交尾は2~3日続く為、翌日の今日も観察していると寝室で10分間交尾している姿を確認しました。
交尾中の2頭
ということで、今年の夏にうれしいご報告が出来るといいなぁとニマニマが止まらない担当者でした