動物たちのおはなし
みなさんこんにちは
『飼育員に聞いてみよう!!』の回答、最終回になります。
すぐに出すつもりが、遅くなってしまい、
楽しみにしていただいていたお客様には申し訳ないです
感謝祭、飼育員に聞いてみよう!!のコーナーで
質問をいただいていた
・ゾウのサリーとランの現在の関係性について
お答えしたいと思います
前回のブログはこちらから▶▶▶https://www.itozu-zoo.jp/blogs/animal/2022/11/12150.php
現在2頭は、夜間は寝室で隣同士のお部屋。
↑こんな風に、鉄の柱でスペースが仕切られていますが、
柱と柱の間に人が一人通れるぐらいの隙間があるので、
鼻を伸ばして、互いの体を触ったり、匂いを嗅いだりしてコミュニケーションをとることができます。
(たまに、気づいてない隙を狙って、しれーっと相手のごはんを狙うことも…)
日中は、寝室と運動場を午前と午後、交代で使っています。
↑こんな風に扉が開きます!
みなさん、ゾウが運動場にいるはずなのに、姿が見えないことありませんか?
実はそんなときは、この場所で
お部屋にいるゾウとコミュニケーションをとっていることが多いです。
お互いの見えないところで変わったことはなかったか、確かめあっているのでしょうか。
ゾウの運動場、右側の端っこから覗いてもらえると
お尻や顔や、体の一部がチラチラ見えるかと思います。
基本的には、サリーが1歳年上でお姉さんなので
何かあったときや、長い時間ランがお部屋の方に顔を出さないと、
鳴き声や音を出して、ランを呼ぶことが多い気がします。
一方、ランは少し臆病なところがあるので、
苦手なカラスが運動場にいたり、なにか変わったことがあると
サリーのところへ行って、報告しているの?と思うことがしばしばあります。
こんな風にサリーとランは、皆様から見えないところではありますが、
2頭の心地よい距離感で、2頭なりに、穏やかに過ごしています。
現在は、運動場に別々に出ていることによって
お客様からもらえるおやつや食べ物の取り合い、運動場での互いのスペースの取り合いなどによるけんかをするきっかけがなくなったことが、現状2頭がトラブルなく過ごせている理由の一つではないかと考えます。
このようにサリーとランは今の距離感であれば、思いやって穏やかに接しあうことができています。
1頭ずつででていて、寂しそうに感じるかもしれませんが
2頭のことを暖かく見守っていただけると幸いです
今回のイベントを通して、到津の森公園は
たくさんの方から応援されている、愛されている園であると飼育員一同、改めて感じることができました。
これからは、地域の皆様にも、到津の森公園に足をお運びいただけないお客様にも
もっと知っていただけるように、もっともっと到津の森公園の魅力が伝わるように、情報発信も力を入れて頑張っていきたいと思います。
これからも到津の森公園を応援よろしくお願いいたします。