動物たちのおはなし
11月5日に笑笑とアシタバが部屋の移動をしてまもなく1か月が経とうとしています。部屋移動のあとも新運動場への馴致があったり、お披露目があったりと慌ただしく過ぎていきました。
部屋移動の直後は、すぐに落ち着いて様々な場所を探索していた笑笑と、緊張して動きも少なかったアシタバという両極端な2頭の様子が見られていました。
そんな様子から、アシタバの方が慣れるまでに時間がかかるのではと思っていたところ、11月13日の朝からガラスの前で激しく行き来する笑笑の常同行動が観察されるようになりました。
笑笑の常同行動は以前のブログでもお伝えしましたので、こちらをご覧いただければと思います。
以前より笑笑は繁殖期に入る冬季に常同行動や、イライラ、睡眠時間の減少などが見られていました。今回の常同行動も時期的なものの可能性も考えられますが、環境が大きく変化したことも原因のひとつだと考えています。それまでは、とても落ち着いて過ごしていた笑笑でしたので、その行動を確認した時には、「なぜっ」という気持ちと、笑笑を不安にさせてしまい申し訳ない気持ちとで、とても心配になりました。
笑笑の気を紛らわせるために、寝室を開放して人目を避けることが出来るようにしたり、フィーダーを使って採食時間を延ばしてみたり、また、ガラス前には枝を置いて行きにくくしてみましたが、効果があるのは数日のみで、すぐに激しい常同行動が観察されています。
日によっては、息が上がるほど行き来を繰り返していますし、表情も良くありません。気晴らしに入れたフィーダーに反応しないこともありました。
現在も試行錯誤しながら、笑笑が落ち着ける空間となるように様々なことを試しているところです。
最も激しく常同行動を行うこちらのガラス前は、お客様と少し距離を置けるようにしています。
また、アシタバは室内運動場での生活には慣れてきたようで落ち着いています。本日の午前中には隣接する運動場でくつろいでいる姿も確認出来ました。
新運動場の馴致も2頭の様子をみながら進めていますので、皆さまにもご理解いただければと思います。