動物たちのおはなし
みなさまにお知らせです11月中旬オープンに向けてレッサーパンダ舎の拡張工事が始まります
到津の森公園20周年記念事業の一環としてレッサーパンダの屋外運動場がリニューアルすることになりました。それに伴い、アライグマのハナとハチには空き獣舎となっていた園路から向かって右側(青丸部分)のアライグマ舎の方へ移動してもらい、アライグマが使用していた左側(赤丸部分)の室内運動場と屋外運動場もレッサーパンダが使用することとなりました。
赤丸で囲んだところにレッサーパンダ、青丸で囲んだ方にアライグマが。
引っ越した先のハナ。アライグマ担当者手作りの遊具や仕掛けがたくさん
また、芝生広場の一部を屋外運動場として整備し、レッサーパンダたちがよりのびのびと暮らせるようになります。現在、旧アライグマ舎へのお引越し準備を始めています。
シマウマの向かいあたり、赤丸で囲んだところが新レッサーパンダ屋外運動場になります。
もしかすると動物に詳しい方の中には「えっ?大丈夫なの?」と心配されていらっしゃるかと思います。実はレッサーパンダは一部の感染症に対してとても弱く、相互に病気のうつる可能性のある肉食動物と接触させないように飼育する必要があります。レッサーパンダにとって脅威となる感染症の1つに犬ジステンパーウイルスがあります。当園のアライグマには毎年ワクチン接種を行い病気の予防しています。今回そのアライグマたちが使用していた獣舎をレッサーパンダたちが使うことになりましたので、入念な洗浄と消毒を複数回行いました。さらに、念には念を入れて設置していた遊具は出来る限り撤去し、植物や土も取り除いているところです。
リニューアル後には、こちらの新運動場と旧アライグマ舎側に「笑笑」と「アシタバ」がお引越ししてきます。
そして、現在、笑笑とアシタバが使用している部分と、凌凌と野風が使っている部分はすべて、「凌凌」と「野風」が暮す場所になります。
こちら側も凌凌と野風が使用します
今回のリニューアルでレッサーパンダたちが過ごす場所が広くなるだけではなくもうひとつ良いことがあります。レッサーパンダは本来単独行動をする動物なので常にだれかと一緒にいるわけではありません。リニューアルによりお部屋や運動場が増えることで、ひとりで過ごす時間を作ったりすることが出来るようになります。また、繁殖期も計画やタイミングにあわせて一緒にしたり別々にしてもそれぞれが快適に暮らせるようになります。
工事や整備は動物たちのストレスにならないように配慮しながら作業を行い、皆さまにもご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが完成を楽しみにお待ちいただければと思います。
まっててね~! By凌凌