動物たちのおはなし
2022年6月14日に、プレーリードッグのおばあちゃん、ナッシーが亡くなりました。11歳と2ヶ月でした。
1年前に肝臓に水が溜まってしまう病気が見つかってから、定期的に治療を行っていました。
5月には、頬が腫れ、かたいものが食べれなくなってしまいましたが、流動食ややわらかいものはモリモリと食べてくれるように!この年齢ではあまりないことですが、体重も少し増えてきました。
しかし、6月に入ると、少しずつ、少しずつ、食欲や体力が落ち、足腰も弱くなってきました。外へつながるトンネルの出口の斜面がきつく、滑り落ちてしまうこともあったため、バリアフリーの出口を作りました。出るときはスムーズに出れるようになったのですが、出口の場所を変えてしまったために、帰り道がわからなくなっているようでした。今後はナッシーが自分で帰る道がわかるように、何か対策をしなければ…と考えていた矢先に、急激に体力が落ち、眠ることが増えてきました。
群れ動物であるプレーリードッグは、ひとりぼっちになることをすごく嫌います。さいごの瞬間まで、大切な群れのみんなと一緒に過ごしてほしくて、隔離などは行いませんでした。
さいごはみんなと一緒に暖かく、ゆっくり、ゆっくりと息を引き取りました。
約1年間もの闘病生活は、ナッシーにとって、とても大変なものだったと思います。私も飼育員として、ナッシーから学んだことは多くあります。この経験を活かし、今後もプレーリードッグたちがより楽しく暮らせるように、たくさん工夫をしていきたいと思います。
本当に長生きしてくれて、ありがとう!ナッシー
↑流動食を食べるナッシー
↑みんなでぐっすり
↑ひなたぼっこ中
長い間、ナッシーを見守って頂き、本当にありがとうございました。