動物たちのおはなし
プレーリードッグの群れには、11歳を迎えたおばあちゃんのナッシーがいます。
外の運動場へのトンネルの出口は、急斜面で、足腰の弱くなったナッシーにとっては外へ出るだけでも一苦労でした。
全く登れなくなったわけではないのですが、時折、滑り落ちてしまう場面もあったため、ナッシーの為に、トンネルをバリアフリーにすることにしました
ここでの一番の難題は『釘やボンドを使わない』ことです。なぜだと思いますか?
プレーリードッグは、げっ歯類であり、一生歯が伸び続けます。そのため、歯が伸びすぎて口の中を傷つけないように、かたいものを食べたり、木などをかじって、自分で歯のメンテナンスをするんですプレーリードッグたちがあちこちかじるのはイタズラではなく、必要なことなので、怒ってはだめですよ~
さて、先ほどの答えはもうわかりましたねプレーリードッグたちに新しい木の枝や木材を与えるとすぐにガジガジとかじって遊んでくれます。今回も、すぐにかじられることを考え、釘やボンドを使わないことにしました。
そこで行き着いたのが、コチラ!!
トンネルの幅とピッタリサイズの板に、ヤシの実マットを巻いて作ったスロープです(びっくりするくらいのシンプル設計ですが、あれこれ考えた結果です)
もともとあった出口は塞ぎ、トンネルの途中にスロープを設置、新しい出入口として使ってもらう事にしました。
いよいよみんなにお披露目。かじられてスロープがなくなってしまうのを避けたかったので、運動場に美味しそうなエンバクもたくさん置いて気を紛らわす作戦だったのですが…
なんとものの数時間で穴周辺を埋められてしまいましたプレーリーたちからすると急に大事な巣穴の出口が変わった上に、ひらけたところに出口があるのが許せなかったんでしょう…(笑)ナッシーが登りやすいようにと敷いたマットも数時間で土の中へ幸い、ナッシーが登れないほど高く土は盛られていなかったので、とりあえずこのままにしています。
小雨が降る中、若い子たちはせっせと補修工事に忙しそうでした
顔が土だらけになるのも気にしていません
肝心のナッシーはというと、出ていくことはすんなりできるんですが、帰り道がわからないようでした好きな時に寝室と外を自由に行き来できることが目的であるため、課題が山積みです
ナッシーが快適に過ごしやすいように、今後も改善していく予定です!その様子はまたブログでお伝えしますね