動物たちのおはなし
野鳥観察はじめませんか?その⑤
2022年4月 7日
この時期、熱いのは「ヒヨドリ」
ものさし鳥として大きさの基準となる鳥で、野鳥観察を始めると賑やかな鳴き声で、目にすることが多いポピュラーな鳥です。
そんなヒヨドリがなぜ、この時期熱いのか?というと、「渡り」をするからです。
漂鳥(ひょうちょう)のヒヨドリは、繁殖のために季節移動を行います。その際、数千羽という大群になって飛ぶ姿は圧巻!九州の先端にある北九州市では本州に渡るため関門海峡を越えるヒヨドリの渡りを観察することが出来るスポットがあります。
海を渡る時は、海岸沿いの森から意を決して飛び出したかと思うと、途中から陸に戻ってきては、再び飛び立ちタイミングをはかります。海上に出ると、海面すれすれを飛び、天敵であるハヤブサなどから身を守りながら飛んでいきます。大群のヒヨドリが渡る姿は「竜の渡り」と呼ばれて春の風物詩にもなっています。
しかし、そのスポットまで行かなくても身近で観察することが出来るんですよ!
4月上旬から5月上旬までは到津の森公園の上空をヒヨドリの大群が通過している光景を観察することが出来ます。「ピーヨ ピーヨ」と賑やかな鳴声が聞こえたら、是非、上空を見あげてください。ヒヨドリの大群があなたの上空を通過しているかもしれませんよ。
到津の森上空を渡るヒヨドリの群れ