動物たちのおはなし
前回の続きです。前回のお話しは→こちら
まずは、単独飼育していたメスのウサギたちから群れ作りをはじめます
メンバーはこちら
テト シィの母親。以前はシィとケージで同居をしていましたが、たまにシィを追い回したり、運動不足になるので別居していました。その後、広い部屋で(モルモットと同居)何度か同居を試みましたが、テトがシィを追いかけまわすため中断していました。
シィ テトの子供。目に傷があり時々悪化することがあります。そのため管理しやすいバックヤードで飼育していました。生まれつき体が弱く、身体も小さい。モルモットとおなじくらいの大きさで赤ちゃんと間違われますが、立派な大人。
アンコ 体は小さめ、ミミが短くずんぐりした体つき。メスウサギの中では優位の個体。
ヒポ 病気ため左前肢を断脚している。あまり、他の個体に関心示さない。マイペースに元気に暮らしている。
ちょうど、夏に部屋と部屋の間の扉を風通しを良くするためにアミに取り換えていましたので、同居をさせたいウサギ同士を隣り合わせに部屋移動からスタートです。
テト(手前)とアンコ(奥)のお見合いの様子
まずは、母娘のテトとシィを一緒にと思ったのですが上記の様にうまくいかないので、♀の中で優位のアンコと、気が強いテトから様子を見ました。言い換えれば、この2頭が上手く同居できれば、他の個体との同居が上手くいきます。
アミ越しではお互い気にするそぶりもなく、1ヶ月程長めにお見合い状態を続けました。
それから、観察下で少しずつアンコとテトの同居を始めてみると、思ったよりすんなりと同居することが出来そうです。そこで、逃げ場ができるように2部屋を続きで使っているモルモットのお年寄り「さくら組」の部屋を使って同居することにしました。
アンコとテトは追いかけあうことはあるものの、徐々に同居時間を増やすことで同居に成功しました。
と、同時にヒポとシィもアミ越しでお見合いを始めました。
ヒポとシィの2頭のアミ越しでのお見合いは問題なかったのですが、他の個体に興味を持たないヒポよりも先に、シィをアンコと、母親であるテトと一緒にしてみました。
アンコは、シィを気にしませんが、テトは執拗に追いかけまわします。やはり1度引き離してしまうと再同居は無理なのか?と思いながらも数日間観察下で様子を見ていると、毛をむしられ追われることはあっても、ケガするほど噛みついてはいないことに気づきました。シィも小さい体を利用して、狭い隙間にうまく逃れています。そこで、思い切って同居時間を延ばしていきました。すると、たまに追うことはあっても次第に3頭で一緒にごはんを食べるようになりました。
モルモットたちとごはんを食べる3頭(手前からテト・アンコ・シィ)
この3頭が落ち着いたところで今度はこの3頭とアミ越しでお見合い状態であったヒポを仲間入りさせると、あっという間に受け入れてもらい、今まではモルモットと体を寄せ合っていたウサギたちでしたが、今ではウサギ同士体をよせあって過ごしています。
寄り添いあうウサギたち(手前からヒポ・テト・アンコ・奥シィ)
この様に時間をかけながらですが、メスのウサギたちの群れ作りを進めることができました。
今後は、ウサギだけで飼育できるように部屋割りを工夫していかねばなりません。ですので、オスウサギの同居練習を試みてみたいと思います。
次回は、オスウサギたちのお話しです。