動物たちのおはなし
突然ですが、こちらはレッサーパンダの運動場です。どこかすっきりしたように見えませんか…?
実は、レッサーパンダの運動場にあるススキがかなり大きくなり、ガラスを一部隠してしまっていたため、プレーリードッグたちに根っこごと頂けることになりました
朝からせっせとススキを運び、そのままプレーリードッグたちの運動場へお引越し
丸太の位置も変え、ガラッと模様替えをしました
最初は少し驚いた様子でしたが、すぐに興味を示し、偵察に来ました
「安全」とわかると、そこからは早かったです。みんなで刈り取り作業に入ります。
3時間ほどたったお昼ごろ。明らかに少なくなっていますね。
なんとお昼過ぎにはすべて刈り取っていました4時間ほどで刈り取り完了です。
実は、プレーリードッグたちは本来、北米の草原地帯(プレーリー)で生活しており、巣穴周辺の草が自分たちの背丈よりも高く育つと、視界確保のために刈り取る習性があります。逆に、それ以上は刈り取らないため、そこから新たに新芽が生え、プレーリードッグがいる草原は荒れることはないと言われています。
今回、到津のプレーリードッグたちの刈り取ったススキを見てみると…確かに根元の方は残しており、刈り取った草もすべて食べているわけではありません。これは「視界確保」のために刈り取ったと考えることができます。その後も2-3日かけて、刈り取った方の長い草を食べていましたが、根元の方には手を付けていません。
最近は少し寒くなってきて、寝室で寝てばかりだったプレーリードッグたちが一日中忙しそうに行動していただけでも、良い刺激になったと思います
今後は本来の生息地のように、植物が運動場にしっかり根付いて、そこから新たに新芽が生えてまたそれをプレーリードッグたちが食べる…というのが目標ですが、すぐに上手くいくとは考えていません
今後もいろいろ試行錯誤をしていこうと思いますので、見守って頂ければと思います