動物たちのおはなし
バックヤードで生活しているタヌキ(マリ)のこと
2021年6月24日
緊急事態宣言も解除となり、まだまだ気は抜けませんが、待ちに待った開園です。
やっとみなさんに動物たちを見ていただける!と喜ぶ一方、開園になっても見ていただけない動物たちもいます。
バックヤードではそれぞれが様々な理由で隔離生活を送っているのですが、今回はタヌキのマリの紹介です。
到津の森公園のタヌキは3頭。
しかし、郷土の森のぽんぽこの庭には現在2頭しか生活していません。
バックヤードで生活しているのはメスのマリ。
3頭での闘争がひどく、ケガもしてしまったためバックヤードで生活しています。
とても警戒心が強く、臆病で、バックヤードで生活を始めたころは巣箱に入っていることがほとんど。
飼育員が近づくと激しく震えてしまうような状態でした。
なるべくストレスは少なくバックヤードで生活してほしい…ということで、少しずつではありますが、マリがリラックスして生活を送れるように取り組んできました。
そして、だんだんと巣箱の中でもくつろげるようになり、巣箱から出てくるようになり、
今ではバックヤードでは飼育員が近くにいても巣箱の外で座ったままくつろいでいたり、自分から寄ってきたりするまでになりました。
3頭の中でもマリは以前から体調を崩すことが一番多かったので、ぽんぽこの庭に戻ってからも健康管理がしやすくなるように、練習して体重測定もできるようになりました。
ぽんぽこの庭の整備も終わり、マリが郷土の森に戻る日も近づいてきています。
現在ぽんぽこの庭で生活するコロとムクが改造された庭に慣れたころを見計らってその日を迎える予定です。
みなさんに元気なマリの姿を見ていただける日を楽しみにしています。