動物たちのおはなし
繁殖制限の為に別居としていましたレッサーパンダを同居に戻します。
野生のレッサーパンダは単独行動で活動し、繁殖期以外は雌雄が一緒にいることはありません。
しかし、飼育下では限られた空間を有効に活用するためにも通年同居を行うことがあります。当園の凌凌と野風ペアは相性も良く、通年同居でも大きな問題はなく、お互いにストレスがかかっている様子は見られないことから同居を再開します。
繁殖期に長期間の別居を行うのは今回が初めてでした。ですので、凌凌も野風もお互にどのような行動をとるのか、心配もありましたが別居となった後もマイペースに生活のリズムが崩れることなく過ごしてくれ安心しました。
レッサーパンダの繁殖期は1月~3月と言われていますが、以前4月上旬から中旬にかけて交尾を確認したことがあるので、念の為、5月から同居を開始しようと考えていました。
4月26日に2頭を同居させてみたところ、すぐに凌凌はキュルル~と鳴きながら野風の後ろを付いて回り、先に歩く時は後ろを振り返り、野風がついてくるか確認している様子が観察されました。
野風が気になる凌凌(下)
そして、15分ほどたったころ、そっけなかった野風から凌凌にジャンピングアタック!そのまま、しばらくジャレ合いが続き、まだ同居には少し早いと考え、落ち着いたころに2頭を分けました。
野風から凌凌に
久しぶりに楽しそうにはしゃぐ2頭
とはいえ、元々中の良い2頭なので少しづつ様子をみながら同居練習を数回行い、しだいに落ち着いてきましたので5月7日より終日の同居を再開したいと思います。
笑笑とアシタバについても、同じように同居を行う予定でいますが、こちらは、お互いにストレスとならないか、闘争や睡眠時間の減少などが確認された場合はどちらかを一旦収容して落ち着かせるなどの対応を行っていきます。どうすれば、笑笑とアシタバが穏やかに過ごせるのか考えながらになりますので、彼等の状況によってはご覧いただけないことがあるかもしれませんが、どうかご理解ください。
見えづらいですが、寝室での笑笑(左下)とアシタバ(右上)
寝室で寝る時は柵越しですが、近い距離で寝ています。リラックスしていた笑笑ですが、カメラを向けると起きてしまいました。
長くなりそうなので、クスクスとアシタバのことについては、次回にお話したいと思います。