動物たちのおはなし
2020年11月25日、県内で高病原性鳥インフルエンザが発生し、バードケージの鳥たちは防疫処置として全羽種ごとに分かれての室内隔離生活となりました。
それから4か月。
待ちに待った防疫レベルの引き下げ!
4月に入って、鳥たちはバードケージに戻ることができました!
やっと外に出られる!
バードケージに戻る前に最後の健康チェックをしました。
そしてバードケージへ!
本当に長い隔離生活でした。
バードケージに戻った鳥たちがまず行ったのは…
水浴び。
あっちでもこっちでも豪快に水しぶきがあがっていました。
隔離生活中のプールはせまかったので。
気持ちいいね!うれしいね!
バードケージ内全体、思い思いの場所で休憩をして、みんなのびのびとしているように見えます。
鳥たちがいてこそのバードケージだとしみじみ感じます。
今回の隔離生活期間は、鳥たちにとって大変ストレスの大きいものだったと思います。
しかし、担当者にとってはこの4か月の隔離生活はこれまでよりも鳥たちのことを深く理解するチャンスでもありました。
この期間に得られたものは、今後の彼らの生活がよりよいものになるように活かしていきたいと思います。
鳥たちが避難生活を送っている間に、戻ってくる鳥たちのためにバードケージ内の模様替えを行っていました。
足の状態があまりよくない鳥たちの負担を少しでも減らせるように。
鳥たちが隠れたり遊んだり、いろいろな環境を選べるように。
種の特性、個性を活かして、それぞれがそれぞれらしく生活できるように。
鳥たちが虫を探したり、休んだりする場所になればいいなと、腐葉土を入れて、朽ちた木を置いて、枯れ葉や枝を集めてみました。
戻ってきた鳥たちが、早速枯れ葉の中をあさっています。
あっちでもこっちでも。
それから、種を撒いて準備していた緑のゾーンも少しづつ芽が出てきています。
まだうっすらしか生えていないのですが…
鳥たちはつついたり、座って休んでみたり。
気に入ってくれている様子です。
食べられているような気もしないではないですが…
これからこの緑たちは育つことができるのか!?
乞うご期待!です。
それから、鳥たちの避難生活が決まった11月末にはすでに冬眠に入っていた3頭のミシシッピアカミミガメたち。
冬眠中は土の中にもぐってしまっているため、どこにいるのかもわからず、あたたかくなっても起きてくる気配がなく、心配していました。
が、3月16日に1頭目の覚醒を確認!翌日にはもう1頭も!
そして3頭目は、鳥たちがバードケージに戻る4月に合わせて起きてきました。
新年度の4月、バードケージはみんな揃って迎えることができました。
昨年度の前半は新型コロナウイルスの影響でお客様のいない園、そして後半は鳥インフルエンザの影響で鳥たちのいないバードケージ…。
人も動物も園には欠かせない存在であることを思い知らされた一年でした。
今年度はどんな一年になるのでしょうか?
今年度もみなさまにより楽しんでいただけるように。
鳥たちにとっても、より快適なバードケージにできるように取り組んでいきます。
これまでよりも少しだけ、鳥たちが見にくくなっているかもしれません。
ですが、鳥たちの行動は増え、今までとは違う場所で様々な過ごし方をしている鳥たちの姿を見ていただけると思います。
まずは、久しぶりに鳥たちのいるバードケージを楽しんでください。
そして、鳥たちの行動にも注目していただけると嬉しいです。